謝 辞利益相反細 動 な ど の 不 整 脈 や 弁 膜 症 な ど の 心 不 全 と の 関 連 が 報 告 さ れ て い る が 高 血 圧 病 態 に 関 す る データは乏しい。本研究では高血圧患者 139 例を 解 析 し、 臥 位 か ら 立 位 へ の 体 位 変 化 に よりaSKNA が 上 昇 す る こ と、aSKNA の 立 位 変 化 による上昇の第一分位が第三分位と比較して立位時の血圧が高値であることを見出した。これらの所見は腎デナベーションのレスポンダーである起立性高血圧との関連を示唆している。また、治療抵抗性 高血圧と交感神経活性の関連を検討するため、降圧薬を 3 剤以上内服している群 43 例に限定して解析を試みたが、aSKNA の三分位による有意差はみられなかった。今後の研究展開として、今回腎デナベーションの長期効果の影響がみられた 夜間高血圧や左室肥大と SKNA との関連を検討するとともに、複数降圧薬を内服する治療抵抗性高血圧を含む血圧コントロール不良患者が参加するSKNA を用いた前向き研究を計画している。 本研究を遂行するにあたり、SKNA の導入・解析・ 評価に際して多大なるご助言・ご協力を賜りま した金沢大学附属病院救急科・循環器内科の草山 隆志先生に心より感謝申し上げます。また、研究 助成を賜りました公益財団法人臨床薬理研究振興財団に心より感謝申し上げます。 本研究に関して、開示すべき利益相反はありません。66ヒツジでは 30 ヶ月で腎デナベーション後の組織学的な神経再生が報告されている。ヒツジでは電気刺激による評価により部分的に機能的な神経再生も示されているが、組織学的な神経再生が機能的な神経再生であるのか、除神経を免れた残存神経に おいて代償性の機能亢進が生じる可能性はないのか、正常と病態で同様の神経再生が起こるのかなど不明点も多く、今後の検証が必要である。最近、腎デナベーションによる降圧効果が、起立性高血圧を伴う高血圧患者で顕著であることが報告され 9)、 起立性高血圧を伴う高血圧患者では交感神経の過度な上昇が示唆された。 本研究では腎デナベーションの 4 年後以降に心電図の Sokolow-Lyon の基準による左室肥大所見の改善がみられ、左室肥大抑制効果が示唆された。腎デナベーションの左室肥大抑制効果が降圧に依存するのか、降圧とは独立した作用なのかは不明である。動物モデルでは腎デナベーションによる降圧によらない心筋線維化抑制効果が報告されており、求心性腎神経の除神経による中枢を介した交感神経出力の抑制や神経体液性因子の変化を介する機序も想定される 12)。 腎デナベーションの課題の 1 つにレスポンダー の識別があり、交感神経が活性化している高血圧 病態を把握することが重要である。ヒトで直接的 に交感神経活性を評価する手段として、筋交感 神経活動記録があるが侵襲的かつ技術的に困難 な 面 が あ り、 施 行 施 設 も 限 ら れ 汎 用 的 で は ない。本研究で使用した SKNA は近年開発された 手法であり、標準的な心電図電極で非侵襲的に 皮膚交感神経活動を記録するものであり、主に 心臓交感神経活動を反映するとされる 13)。心房
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