*1 Katsurada Kenichi 自治医科大学薬理学講座臨床薬理学部門、自治医科大学内科学講座循環器内科学部門*2 nishijima hideKazu 自治医科大学薬理学講座臨床薬理学部門、自治医科大学附属病院薬剤部*3 narita KeisuKe *4 Kario Kazuomi *5 imai Yasushi はじめに要 旨目的 高血圧のデバイス治療である腎デナベーション 4 年後以降の降圧および左室肥大に対する効果、また高血圧病態と交感神経、降圧薬数の関連を評価することを目的とした。方法 治療抵抗性高血圧に対する腎デナベーション 4-8 年後に 24 時間血圧および 12 誘導心電図における Sokolow-Lyon の基準(SV1+RV5)により左室肥大の程度を評価した。また、高血圧患者 142 例に対して皮膚交感神経活動を測定し、血圧や複数降圧薬との関連を検討した。結果 腎デナベーション 4-8 年後に、24 時間収縮期血圧および Sokolow-Lyon の基準(SV1+RV5)による左室肥大の程度は有意に低下した。皮膚交感神経活動は起立時血圧高値と関連し、降圧薬数との関連はみられなかった。結論 治療抵抗性高血圧に対する腎デナベーションの長期の降圧および左室肥大抑制効果が示唆された。起立性高血圧が腎デナベーションのレスポンダーとなる可能性がある。今後、降圧薬服用別の前向き研究が必要である。50% 以上にも達することから 1)、治療抵抗性高血圧から、極めて予後が不良である 2〜4)。したがって、治療抵抗性高血圧においては、24 時間自由行動下血圧測定(ABPM)などを使用した真の治療抵抗性高血圧の診断とともに、食塩過剰摂取や運動不足・肥満などの生活習慣、二次性高血圧(原発性アルドステロン症など)、睡眠時無呼吸症候群、服薬アドヒアランス不良、降圧作用を阻害する併用薬やサプリメントの服用などの要因を考慮し、適切な対策をとることが重要である。 治療抵抗性高血圧の病態背景としては、不適切な交感神経活性化が関与すると考えられる。腎デナベーションは脳と腎臓の臓器連関経路である腎交感神経を部分的に遮断する自律神経修飾治療であり、高血圧に対する新規のデバイス治療として注目されKey words:治療抵抗性高血圧、腎デナベーション、皮膚交感神経活動、起立性高血圧、左室肥大自治医科大学内科学講座循環器内科学部門 同 上自治医科大学薬理学講座臨床薬理学部門、自治医科大学内科学講座循環器内科学部門、自治医科大学附属病院薬剤部治療抵抗性高血圧に及ぼす交感神経亢進の影響Enhanced sympathetic nerve activity and treatment resistant hypertension61桂田 健一*1 西島 秀和*2 成田 圭佑*3 苅尾 七臣*4 今井 靖*5 高血圧治療の柱は生活習慣の修正と降圧薬治療であるが、わが国の高血圧患者のなかで、血圧が十分にコントロールされていないコントロール不良高血圧の割合は 25% にも及ぶ。このなかで、利尿剤を含む 3 剤以上の降圧薬を使用しても血圧がコントロールされない場合を治療抵抗性高血圧とよぶ。3 剤以上の降圧薬を使用中の高血圧患者において、血圧がコントロールされていない割合はの診断基準を満たす患者は少なくない。なかでも白衣効果を除外した真の治療抵抗性高血圧は 10 年で約 20 〜 30% が心血管イベントを発症すること
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