臨床薬理の進歩 No.47
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私の専門は心臓リハビリテーションと心不全であり、とりわけ HFpEF(左室収縮能が保たれた心不全)の肺循環・運動生理の解明を主題として取り組みました。ボスには一貫して「運動機能と心不全」に関する研究希望を伝え、数多くの企画を提案しました。思うように進まない時期もあり、倫理審査の再申請や手戻りを経験しましたが、最終的にはインパクトのある雑誌への成果公表に至りました。1 つが HFpEF 患者では、低強度運動の段階から血中乳酸が上昇し、その所見が循環・呼吸・代謝パラメータに反映されることを示しました 1)。低強度での運動耐容能低下は、女性、貧血、肺高血圧と強く関連していました。もう 1 つが HFpEF における唯一の予後改善薬である SGLT2 阻害薬が、低強度運動時の心肺運動負荷試験で換気ドライブを過剰に高めにくくする可能性を示しました 2)。 現在は留学した経験をもとに、心不全の薬物療法の研究や新しいテーマでの臨床研究を進めている段階です。このような経験を活かして臨床薬理学への貢献していけるよう日々精進いたします。 繰り返しになりますが、私が 2 年間留学生活を送れたのは臨床薬理研究振興財団から助成いただいたからです。心より感謝申し上げます。また、留学中もたくさんのサポートをしてくださった木田圭亮先生、助成金の推薦をしてくださった松本直樹先生、私を送り出してくださった明石嘉浩教授をはじめとする医局の先生方には感謝しきれません。最後に 2 年間私に付いて渡米して大変な時期を過ごしてくれた妻にお礼をさせてください。ありがとう。1) Doi S, Tada A, Harada T, Naser JA, Ibe T, Smith JR, et al. Determinants of submaximal exercise intolerance in patients with heart failure and preserved ejection fraction: Insights from the lactate threshold. Eur J Heart Fail 2025; 27: 3193-204.2) Doi S, Reddy YNV, Jensen MD, Smith JR, Borlaug BA. Dapagliflozin and ventilatory control during exercise in heart failure with preserved ejection fraction: the CAMEO-DAPA trial. Eur Heart J 2025; 46(16): 1554-56.280私の研究内容おわりに

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