臨床薬理の進歩 No.47
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*1 Aoki TAkAhiro はじめに要   旨千葉大学大学院医学研究院免疫細胞医学、千葉大学医学部附属病院小児科目的 小児急性骨髄性白血病(AML)を対象として海外の研究グループを含めて予後に関与している薬剤代謝動態関連一塩基多型(SNP)は明らかとなっていない。そこで本邦小児 AML において予後と相関を示す SNP を明らかにする。方法 日本小児白血病リンパ腫研究グループ(JPLSG)AML-05 研究コホートを用いて、これまでに予後や薬剤代謝物濃度と相関が報告されている 20 の薬剤代謝動態関連遺伝子の一塩基多型を解析し、予後との相関を評価した。結果 ディスカバリーコホートにおいて rs2291075 と rs17343066 が予後と有意に相関した。これらどちらかを有する症例を SNP05 陽性群としてバリデーションコホートで解析を行い、SNP05 陽性群で予後と相関する傾向があることを確認した。AML-05 コホート全体において、SNP05 陽性群は寛解導入療法1後の非寛解が有意に少なかった。結論 本邦小児 AML においても予後に寄与しうる SNP を同定した。 急性骨髄性白血病(AML)治療はアントラサイクリン系抗がん剤とシタラビンから構成され、強い骨髄抑制を伴う化学療法を主体としている。これまで新規アントラサイクリン系抗がん剤の開発や、至適な投与量設定、大量キロサイド療法の導入により AML 治療成績は向上してきたが、近年その成績は上がり止まっている 1)。その理由の 1 つに、 すでに骨髄抑制に伴う感染症合併死亡が少なくなく、化学療法の画一的な強化が困難であることがあげられる。その中、我々は小児 AML に対する多施設共同臨床試験である日本小児白血病リンパ腫研究グループ(JPLSG)AML-05 研究コホートにおいて顆粒球コロニー形成刺激因子(G-CSF)を使用しな かった症例を対象に寛解後の化学療法後好中球減少期間と予後との相関を解析し、化学療法後好中球減少期間が短い患者群では再発が多く予後も不良であることを明らかにした 2)。特に、中間リスク、高リスク群でその傾向は顕著であった。この結果からは化学療法後好中球減少期間や予後に影響を与える何らかの宿主素因が存在することが示唆されるが、具体的な要因や機序はわかっていない。そこで本邦の小児 AML 治療において化学療法後骨髄抑制の程度、ひいては予後に影響を与える宿主素因を明らかにすることを目的として、本研究を行った。 近年、薬剤代謝動態関連遺伝子の一塩基多型(SNP)が薬剤感受性に与える影響が知られつつあるが、小児 AML を対象として研究グループをKey words:小児急性骨髄性白血病、薬剤代謝動態、一塩基多型小児急性骨髄性白血病治療において予後に寄与する薬剤代謝動態関連一塩基多型の探索Exploration of drug metabolism and kinetics-related single nucleotide polymorphisms that contribute to prognosis in the treatment of pediatric acute myeloid leukemia253青木 孝浩*1

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