臨床薬理の進歩 No.47
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対象と方法結  果免疫チェックポイント阻害薬関連心筋炎のサイトカイン・自己抗体プロファイリング 一般的な心筋炎や炎症性心筋症の患者からは、心臓組織に特異的あるいは非特異的な自己抗原に対する自己抗体がしばしば検出され、それらのうち のいくつかは心筋炎/心筋症の病態生理に直接関連することが報告されている 4,5)。ICI 心筋炎の患者における自己抗体に関する報告は限られており、抗アセチルコリン受容体(AChR)抗体の保有率が高く、重症化との関連も示唆されている 6)。しかし、その他の自己抗体も含めて ICI 心筋炎との関連性を網羅的に検討した研究はこれまで行われていない。 そこで本研究の目的は、ICI 心筋炎発症の背景を患者血清中サイトカインや自己抗体の網羅的解析により明らかにすることである。臨床情報の収集および検体採取 本研究では、ICI 心筋炎と診断された連続 6 例と、対照群を対象とした。心筋炎を発症した 6 例全例が、Bonaca ら 7) の基準に基づき、心筋炎と診断された。本研究プロトコルは筑波大学附属病院倫理委員会書面によるインフォームドコンセントを得た。 ベースラインの炎症状態を評価するため、ICI開始前 1 ヶ月以内に全患者から血液検体を採取した。対照群における ICI 開始後の測定には、ICI 投与開始を使用した。心筋炎群における ICI 後の測定には、心筋炎診断日に最も近い日付で、かつステロイド療法開始前の血液サンプルを使用した。採取した血清サンプルは分注し、分析まで− 80 ℃で保存した。血清サイトカインプロファイリングCytokine Antibody Array、ab133998:Abcam)を実施し、80 種類のヒトサイトカインを検出した。製品に添付されたプロトコルに従って実施し、化学発光は ImageQuant LAS-4000(GE Healthcare)を用いて検出し、濃度測定データは ImageQuant TLソフトウェア(GE Healthcare)を用いて解析した。血清自己抗体プロファイリング  血 清 自 己 抗 体 プ ロ フ ァ イ リ ン グ は HuProtTM Human Proteome Microarray v3.1(CDI Laboratories, Inc)を用いて実施した。プロファイリングには、サンプルごとに 1 枚のアレイを使用した。すべての血清サンプルは 1:1000 希釈でアレイにプローブされ、洗浄後、抗 IgG 抗体でプローブした。CDIソフトウェアを用いて、アレイ上の特定のタンパク質に対する各サンプルの特異性を Z スコアに基づいて定量化した。陽性ヒットは Z スコア > 3.0と定義した。ICI 心筋炎発症後に増加した自己抗体は、以下のように定義した:ベースラインと ICI心筋炎発症後との間に統計学的差異(p < 0.05)がありかつ 2 倍以上に上昇したもの。統計解析 統計解析は GraphPad Prism 8.0(GraphPad Software) を 用 い て 実 施 し た。 連 続 変 数 は Shapiro-Wilk 検定を用いて正規分布を評価し、正規分布に従う場合は平均値と標準偏差(SD)、従わない場合は中央値と四分位範囲(IQR)として示した。2 群間の比較には、正規分布に従う場合はtwo-tailed unpaired Student's t 検定を、非正規分布の場合は Mann-Whitney U 検定を用いた。統計学的有意性は p < 0.05 と定義した。 表 1に ICI 心筋炎患者と対照群の臨床的特徴をまとめた。ICI 開始から心筋炎発症までの期間の中ICI 治療後に心筋炎を発症しなかった連続 10 例の(H30-221、R1-071)の承認を受け、対象者全員から2 〜 3 週間後(2 サイクル目開始直前)の血液検体  半 定 量 的 サ イ ト カ イ ン ア レ イ 解 析(Human 13

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