臨床薬理の進歩 No.47
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*1 Tamai minori *2 KomaTsu ChiaKi *3 Kaga mieKo *4 Kasai shin *5 aKahane Koshi *6 goi KumiKo *7 inuKai TaKeshi はじめに要   旨 目的 B 前駆細胞性急性リンパ芽球性白血病(BCP-ALL)研究において臨床的に有用な解析を行うための大規模ALL 細胞株バンクを構築する。方法 BCP-ALL 細胞株 94 株の RNA-seq データを既存のマルチデータと統合解析し、病態解析に有用なマーカーを探索する。個別に同定した新規の細胞株について詳細解析を行う。結果 BCP-ALL 細胞株の遺伝子転座のタイプと遺伝子発現プロファイルの関連性が示され、臨床検体の解析結果と類似していた。細胞周期関連遺伝子と細胞周期の解析において、10 遺伝子が細胞周期の進行と正の相関を示した。また、再発関連遺伝子の解析において、6 遺伝子の再発との関連性が示された。最後に、再発乳児 ALL 症例由来の ACIN1::NUTM1 陽性 ALL 細胞株を初めて同定した。ACIN1::NUTM1 は特徴的な遺伝子発現プロファイルをもたらし白血病発症に寄与していた。また、ACIN1::NUTM1 陽性 ALL は Chk1 阻害薬に対して高い感受性を示した。結論 BCP-ALL 細胞株バンクは、病態解明および創薬基盤において強力な研究ツールとなりうる。が期待できる薬剤を選択して投与する個別化治療を確立する必要がある。しかし、実際には多様な作用機序を持つ 10 種類以上の化学療法剤が併用投与されるため、臨床経過から症例ごとの各薬剤に対する感受性を評価することは極めて困難である。化学療法剤の感受性における個体差には、体細胞と共通する遺伝子多型に加えて、白血病細胞が獲得した遺伝子転座や遺伝子変異、さらにメチル化をはじめとするエピゲノム修飾も関与する。そこで、Key words:急性リンパ性白血病、細胞株、RNA-seq、薬剤感受性、ACIN1::NUTM1東京大学医科学研究所幹細胞治療研究センター幹細胞分子医学分野(元:山梨大学大学院総合研究部医学域小児科学講座)山梨大学大学院総合研究部医学域小児科学講座        同   上        同   上        同   上        同   上        同   上急性リンパ性白血病細胞株バンクの薬剤耐性の機序解明とその克服を目指した研究Acute lymphoblastic leukemia cell line bank as models for elucidating disease mechanisms and drug sensitivity玉井 望雅*1 小松 千亜紀*2 加賀 美恵子*3 笠井 慎*4赤羽 弘資*5 合井 久美子*6 犬飼 岳史*7238 小児急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia:ALL)の治療は多剤併用の化学療法が基本であり、年齢・白血球数・融合遺伝子などの染色体異常・微小残存病変レベル等に基づくリスク分類ごとに画一的な治療レジメンが適応されている。このような状況において、難治性症例における治療成績のさらなる向上のためには、症例ごとに効果

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