考 察症候性先天性サイトメガロウイルス感染症におけるバルガンシクロビルの PK-PD 解析9/µL)の発症率は開始時 PMA が 36、 40、 44 wksに お い て、 そ れ ぞ れ、55.4、 35.9、 28.7% で あ り、(PMA:38.2 wks、体重:2.38 kg、クレアチニンクリア- 9.87 と算出された。他の腎排泄型薬物および GFRの CL における TM50 の報告値は 58 wks(アシクロ始時の PMA が小さいほど、好中球数は大きく低下し、治療開始 3 週間程度で最低値と示すと予測された。また、Grade 3 以上の好中球減少(<1000 PMAが小さいほど発症率が高くなると予測された。 既存の体重のみを共変量とする PPK モデルでは、PMA が小さい患者で実測値が高くなるという予測のバイアスが認められた(図 2C)。これは特にPMA が小さい早産児では GCV の主要な消失臓器である腎臓の機能が未成熟であり、体重補正だけでは不十分であることが原因と考えられる。 最終的に構築した PPK モデルでは、典型的患者ランス:53.8 mL/min/1.73m²)における CL/F 値は0.960 L/h と算出された。3ヵ月未満の患者を含む既報の VGCV の PPK モデル 4,11,12)を用いて同条件で算出した CL/F 値は 0.813-1.17 L/h であり、本研究の推定値と一致していた。本研究はサンプルサイズが小さいという研究限界から、共変量は CL についてのみ検討した。その結果、体重のアロメトリー式と成熟モデルを組み合わせたモデルが最も高い予測精度が示された。PMA が小さい患者における予測バイアスが低減したことから、GCV の薬物動態は乳児の成熟度に強く影響されることが示された。TM50 および Hill 係数はそれぞれ 38.7 wks およびビル)、54 wks(レベチラセタム)、33.3 wks(バンコマイシン)、および 47.7 wks(GFR)と報告されており 13)、本研究の GCV の TM50 はこれらの範囲内であった。一方、Hill 係数は既報の- 6.17- - 3.68よりもやや低かったが、本研究のサンプルサイズが小さいことが一因と考えられ、TM50 値のより正確な推定にはさらなるデータが必要と考えられる。 これまで報告された GCV の PPK モデルでは、CL の共変量として腎機能が組み込まれている 11,12)が、本研究では腎機能は共変量として抽出されなかった。これは、対象患者 8 例における腎機能の範囲が比較的狭く、正常範囲内(血清クレアチニン0.16-0.58 mg/dL)であったことが一因と考えられる。また、本研究で用いた Schwartz 式では、定数 k 値が年齢や GA により異なり、PMA と腎機能の間に多重共線性が存在したことで、腎機能が共変量として抽出されなかった可能性も考えられる。しかし、GCV が主に腎排泄されることを考慮すると、腎機能低下患者では臓器の成熟とは独立して GCV の薬物動態の変動が起こると考えられるため、今後より大規模なサンプルサイズを用いて腎機能の影響を検討する必要があると考える。 本研究の VGCV ノモグラムは、現在使用されている体重あたりの投与量である 32 mg/kg/day は概ねPMA 42 wks 以降の児に適していることを示唆している。一方で、PMA が小さい早産児(<42 wks)では、AUC0-24 が高値となる可能性がある。したがって、同程度の曝露量を目指すには減量が必要であると考えられるが、先天性 CMV 感染症における有効濃度域については情報が乏しく、さらなる検討が必要である。 トラフ血中濃度と好中球数の関係において、トラフ濃度が高いほど好中球数が低くなる傾向を認めた。また、単変量ロジスティック回帰分析ではPMA が有意な因子として同定され、PMA が小さいほど Grade 3 以上の好中球減少のリスクが高くなることが示された。PPK 解析の結果より PMA が小さい患者では CL が低く、血中濃度が上がりやすいことが示された。これらの結果を統合すると、PMA が小さい患者では血中濃度高値によって好中球減少が起こりやすいことが想定され、PMA が
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