結 果表 1 参加者の基本特性および臨床的特徴(n=30)特性年齢、歳女性BMI、kg/m²罹患期間、年現エピソード期間、年自殺未遂の有無これまでに受けた うつ病治療レジメン数現在の内服薬 抗うつ薬 抗うつ薬 1 剤 抗うつ薬 2 剤以上 抗精神病薬 気分安定薬MADRS スコアQIDS-SR スコアCGI-S スコアC-SSRS スコアBMI:body mass index、CGI-S: 臨 床 全 般 印 象 尺 度、C-SSRS: コ ロ ン ビ ア 自 殺 重 症 度 評 価 尺 度、MADRS: モンゴメリー・アスバーグうつ病評価尺度、QIDS-SR: 自己記入式簡易抑うつ症状尺度、SD:標準偏差n (%) または 平均± SD39.5 ± 11.99 (30.0%)23.8 ± 5.58.9 ± 7.55.2 ± 6.44 (13.3%)7.8 ± 3.328 (93.3%)19 (63.3%)9 (30.0%)15 (50.0%)7 (23.3%)30.6 ± 6.116.9 ± 3.55.0 ± 0.91.1 ± 1.3210投与後の代謝物変化は Shapiro-Wilk の検定で正規性を確認し、対応のある t 検定または Wilcoxon 符号順位検定を用いて解析した。 4 回のケタミン投与で改善した参加者については、追跡期間を通じて評価した。一般線形モデルまたは一般化線形モデルを用い、初回投与後の代謝物変化と、4 回目投与後、3 ヶ月後、12 ヶ月後の MADRS 改善率との関連を解析した。解析は年齢、性別、BMI、エピソード持続期間、これまでの治療レジメン数、基準時 MADRS スコアで調整した。関連の強い代謝物については、受信者動作特性(ROC)解析を行い、曲線下面積(AUC)、感度、特異度、陽性予測値(PPV)、陰性予測値(NPV)、精度を算出した。4 回目投与後の代謝物変化についても同様に、3 ヶ月後および 12 ヶ月後の MADRS 改善率との関連を検討した。有意水準は両側 p < 0.05 とし、多重比較には False Discovery Rate(FDR)補正を適用した。統計解析は SPSS version 23.0(IBM Corp、アメリカ)を使用した。参加者特性 本研究には 30 例が参加した。基準時の基本特性や臨床的特徴は表 1にまとめた。臨床転帰 すべての参加者が 4 回のケタミン投与を完遂した。MADRS スコアは、基準時 30.6 ± 6.1 点から 4 回目投与終了後 20.3 ± 11.5 点まで改善した(図 1A)。寛解率は 26.7%(8/30)、反応率は 40.0%(12/30)、改善率は 53.3%(16/30)であった。ロジスティック回帰では、基準時の MADRS スコアのみが 4 回目投与終了後の寛解と負の関連を示した(オッズ比= 0.75、95% 信頼区間= 0.58 – 0.98、p = 0.032)が、FDR 補正後は有意でなかった。他の変数(年齢、性別、BMI、エピソード持続期間、生涯治療レジメン数)は寛解に影響しなかった。QIDS-SR スコアも改善を示し、基準時 16.9 ± 3.5 点から 4 回目投与終了後 10.3 ± 5.2 点まで低下した(図 1B)。C-SSRS スコアは 1.1 ± 1.3 点から 0.8 ± 1.2 点へ低下し、CGI スコアは 5.0 ± 0.9 点から 3.5 ± 1.7点へ改善した。 重大な有害事象は認めなかった。軽度の一過性解離症状は 66.7%(20/30)にみられたが、追加治療を要した参加者はいなかった。その他の有害反応は 26.7%(8/30)に出現し、内訳は眠気 13.3%(4/30)、吐き気 10.0%(3/30)、頭痛 3.3%(1/30)、睡眠時間減少 3.3%(1/30)、異常感覚 3.3%(1/30)であった。 改善を示した 16 例のうち 11 例が 12 ヶ月追跡を完了した。脱落した 5 例の理由は、プロトコル違反2 例、同意撤回 2 例、追跡不能 1 例であった。16 例中10 例では、抗うつ薬、気分安定薬、抗精神病薬の増量、変更、追加が行われたが、心理療法の変更はなかった。
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