考 察追 記謝 辞こ と を 見 出 し た。 こ れ は OASIS プ ロ モ ー タ ー の DNA メ チ ル 化 お よ び そ れ に 伴 う OASIS の編 集 法 に よ る OASIS プ ロ モ ー タ ー の DNA 脱がん抑制因子OASISの発現を抑制するDNAメチル化領域の解析細胞より9倍以上高かった。gRNA-1を組み込んだエピゲノム編集用コンストラクトを導入しても発現レベルに大きな変化はなかったが、gRNA-7を組み込んだエピゲノム編集用コンストラクトを導入した場合は発現レベルが大幅に上昇した。このような各がん細胞株における発現変化は、図5Bで示した OASIS プロモーター 3’側におけるDNAメチル化レベルと相関していることが明らかになった。 研究代表者は様々ながんを由来とする細胞株に おいて、OASIS プロモーターが DNA メチル化されていることを明らかにした。このメチル化 レベルはがん種によって異なっているだけでなく、同一のがん種を由来とする細胞株間でも異なる発現低下が、特定のがん種における特徴となっている可能性を示している。これは細胞増殖抑制因子として働く OASIS が、がん種のサブタイプ分類における新たな指標として適用可能であることを示唆している。また、ある特定のがん種に対してOASIS の発現回復が効果的な治療ターゲットで あることも示している。OASIS の発現レベルを効率よく改善するために、OASIS の発現制御に最も強く影響するDNAメチル化サイトを同定することが重要である。本研究において、OASISプロモーター領域内の 3’側におけるメチル化レベルが高い細胞株ではOASISの発現が抑制されていることを発見した。研究代表者が確立したエピゲノムメチル化法を活用し、3’側領域のメチル化解除 を誘導すると、OASIS の発現は回復することがわかった。この3’側領域における脱メチル化促進 で膠芽腫細胞株由来の腫瘍の成長を抑制できる ことも確認できた。これは OASIS プロモーターの3’側を標的とした脱メチル化の誘導が、OASISの発現低下に起因するがん化に対して有効であることを示唆している。一方で当該領域におけるメチル化を検出することができれば、OASIS の発現低下によって引き起こされるがんの早期診断につなげることができるかもしれない。このコンセプトを基に、現在メチル化された特定の DNA配列を認識できる蛍光タグ付きプローブの作成に取り組んでいる。本プローブによって細胞や腫瘍組織における OASIS プロモーター内の特定領域におけるメチル化を検出できれば、OASISの発現抑制によって引き起こされるがんの診断が可能になるだけでなく、OASISの発現回復が有効な治療法であることを確認できる。これは OASIS を標的として診断・がん種の分類・治療が一体となったがん治療の戦略であり、がん克服の展望を大きく切り拓く可能性があると考え、さらなる研究に取り組んでいる。 本研究成果は特許申請を検討しているため、エピゲノム編集のために作成したコンストラクトに含まれるガイド RNA の配列情報は、本報告書に記載しないことをご容赦ください。 本研究を遂行するにあたり、研究助成金を賜り多大なご助力をいただきました臨床薬理研究振興財団様に厚く感謝申し上げます。また、広島大学大学院 医系科学研究科 分子細胞情報学および金沢大学医薬保健研究域医学系 先鋭科学融合研究分野の皆様に様々なサポートをいただきましたことに深く感謝申し上げます。また、がん細胞株の異種203
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