臨床薬理の進歩 No.47
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UCCDnon-IBD図 4 小腸陰窩におけるパネート細胞内顆粒の形態解析非炎症性腸疾患 (non-IBD)、潰瘍性大腸炎 (UC)、クローン病 (CD)、それぞれの Lysozyme 染色標本の代表的な解析像。黄色矢頭はパネート細胞。スケールバー:10 µm。数を定量解析した。しかし、パネート細胞とは異なり、クローン病群と非クローン病群の間で、小腸陰窩における杯細胞数には差は認められなかった(図 5)。クローン病患者の小腸陰窩において上皮細胞死が増加している 先行研究では、腸管上皮細胞の過剰な細胞死がクローン病におけるパネート細胞の消失を引き起こす可能性が報告されている 9〜11)。そこで、日本人クローン病患者における小腸上皮細胞死の意義を解析するため、TUNEL 染色標本の解析を行った。その結果、クローン病群の小腸陰窩では、非クローン病群と比較して死細胞が増加している可能性が示された(図 6)。TUNEL アッセイはアポトーシス以外の細胞死(例:ネクロプトーシスなど)も検出することがあるため 9)、次にアポトーシスに特異的なマーカーである Cleaved Caspase-3(CC3)染色を行った。興味深いことに、クローン病患者の陰窩では CC3 陽性細胞がほとんど認められなかった(図 6)。これらの結果から、日本人クローン病におけるパネート細胞数の減少に、カスパーゼ非依存的な非アポトーシス性上皮細胞死が関与している可能性が示唆された。148日本人クローン病患者の小腸パネート細胞には分泌顆粒異常を認める パネート細胞の H&E 染色標本を用いた解析では、クローン病群においてパネート細胞内の分泌顆粒の形態にも異常が認める症例が多く存在して いた。そこで、パネート細胞の顆粒構造をより詳細に解析するため lysozyme 染色を行い、1 つの小腸陰窩内の各パネート細胞における分泌顆粒の形態を詳細に観察した。Cadwell らの先行研究 4) と異なり、本研究で用いた病理サンプルではアーチファクトが多かったため、先行研究で用いられたパネート細胞異常の判定基準を、一部改変して適用 している(図 2)。その結果、分泌顆粒形態に異常を示すパネート細胞の割合は、クローン病群で高いことが明らかとなった(図 4 and data not shown)。 これらの結果は、日本人クローン病患者においても、欧米人患者と同様にパネート細胞の減少および顆粒異常が認められることを示している。小腸における杯細胞数には病型による差を認めない 次に、上皮表面に粘液を分泌して保護層を形成する主要な腸上皮細胞の一種である杯細胞 (goblet cell)17) を 観 察 す る た め、PAS/Alcian Blue 染 色標本を用いて各検体の陰窩(crypt)における杯細胞

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