臨床薬理の進歩 No.47
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21Fmat=対象と方法倫理的配慮 本研究は神戸大学大学院医学研究科等医学倫理委員会の承認を得て実施した(承認番号:B220220)。使用ソフトウェア モ デ ル 解 析 に は 非 線 形 混 合 効 果 モ デ ル プ ログラム(NONMEM)version 7.5.1 および、Perl-speaks-NONMEM version 5.3.1 を用いた。統計解析には、R version 4.4.1 を用いた。母集団薬物動態解析 既報の体重のみが共変量として組み込まれている薬物動態モデル 4)を使用し、予測血中濃度と実測値との誤差を計算した。算出した誤差と PNA およびPMA の関係を確認し、モデルの予測性評価を行った。 本研究では吸収相における血中濃度データがほとんど得られなかったため、1- コンパートメントモデルに基づく薬物動態パラメータのうち、分布容積(Vd)、バイオアベイラビリティ(F)、および吸収速度定数(ka)をそれぞれ既報の 1.15(L/kg)、0.536、0.591(/h)に固定し、クリアランス(CL)のみを推定する PPK モデルの構築を行った。なお、この F の値には VGCV と GCV の分子量の変換を含む。個体間変動には指数誤差モデルを個体内変動については比例誤差モデルを採用した。CL の共変量としては体重の 0.75 乗に比例するアロメトリー式、Schwartz 式で算出した腎機能に加え、下記に示す成熟度モデル式を候補として比較検討した。 ここで、TM50 は成熟度が成人の 50%となるPMA(wks)を、Hill は Hill 係数を示す。−HillPMATM 501+早産児においては臓器が未成熟であるため GCV の排泄が遅延し、体重あたりの投与量調節では血中濃度が上昇するため、有害反応リスクが上昇するのではないかという仮説を立てた。 本研究では、症候性先天性 CMV 感染症の新生児における GCV の血中濃度データを用いて母集団薬物動態(PPK)解析を実施し、GCV の薬物動態の影響因子を抽出した。さらに、血中濃度と好中球数変動の関係を明らかにすることを目的として、好中球 数 デ ー タ を 用 い た 母 集 団 薬 物 動 態 - 薬 力 学(PPK-PD)解析を行った。対象患者 PPK 解析には、2017 年 7 月から 2021 年 1 月までの期間に、神戸大学医学部附属病院で症候性先天性 CMV 感染症に対して VGCV が投与された小児のうち、VGCV の血中濃度データが得られた患者を対象とした。対象患者の性別、GA、出生後日齢(PNA : Postnatal Age)、最終月経後週数(PMA : Postmenstrual Age)、身長、体重、好中球数、推定糸球体濾過量(eGFR)、VGCV の投与量、GCV血中濃度、および併用薬の情報を後方視的に収集した。 また、好中球減少に関連する因子の探索および好中球減少を PD 指標とした PPK-PD 解析には過去に実施された医師主導治験(jRCT2051190075)「症候性先天性サイトメガロウイルス感染児を対象としたバルガンシクロビル塩酸塩ドライシロップの有効性および安全性を評価する多施設共同非盲検単群試験」(承認番号:19025)で収集されたデータを加えて解析を実施した。

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