方 法お け る OXPHOS 並 び にαKG 以 降 の TCA 回 路反応促進の基盤として、Myc による Slc1a5 の誘導と細胞内グルタミン取り込み亢進が関与しているのかを明らかにするため、MA9 コントロールとMA9/Prdm16 細胞からRNAとタンパク質を抽出し、Myc 及び Slc1a5 の mRNA、タンパク質発現量を各々定量 PCR 並びにウェスタンブロット法で検証した。更に Myc-Slc1a5 経路を介したグルタミン及びグルタミン酸の細胞内への取り込みが MA9 コント ロールに比べて MA9/Prdm16 細胞で亢進しているのかを明らかにするため、MA9 コントロールとMA9/Prdm16 細 胞 を 用 い て Glutamine/Glutamate Glo Assay を実施した。ミトコンドリア OXPHOS の活性化が Prdm16 高発現白血病のシタラビン耐性を誘導しているのかを明らかにするため、MA9コントロールと MA9/Prdm16 細胞をシタラビン単独又はシタラビンとミトコンドリア代謝阻害剤(電子伝達系複合体Ⅰ阻害剤であるメトホルミン又はミトコンドリアタンパク質合成阻害剤であるチゲサイクリン)存在下で培養し、細胞生存解析を行った。また Prdm16 高発現白血病が生体内でシタラビン耐性を示すのかを明らかにするため、MA9 コントロール細胞又は MA9/Prdm16 細胞を放射線照射後のレシピエントマウスに移植してPrdm16 低発現及び高発現白血病モデルマウスを作製し、これらのマウスをシタラビンで治療してシタラビンによる生存期間延長効果を検証した。ヒトPRDM16高発現白血病による解析 ヒト AML においても PRDM16 高発現がシタラ ビン耐性を誘導するのかを明らかにするため、レトロウイルスベクターを駆使して PRDM16 を高発現するヒト白血病細胞株 THP-1、MOLM-13 を作製し、シタラビン存在下で培養後に細胞生存 解析を行った。更にヒトAML患者においてもPRDM16高発現と MYC/OXPHOS 経路の活性化との相関が 124対する抗がん剤耐性を有することが示唆された。更に MA9 コントロールと MA9/Prdm16 細胞から RNA を抽出し、網羅的遺伝子発現変動・エンリッチメント解析を行ったところ、MA9/Prdm16 細胞においてがん遺伝子 Myc の発現上昇とともに、Mycシグネチャー及びミトコンドリアの酸化的リン酸化(oxidative phosphorylation:OXPHOS)シグネチャーの有意かつ強力な集積がみられることを見出した。以上から申請者は、白血病細胞において Prdm16 高発現が Myc 経路を介したミトコンドリア好気性代謝の活性化を通じて抗がん剤シタラビンへの耐性を誘導するのではないかという仮説モデルを考えるに至った。またその場合、ミトコンドリア好気性代謝経路は Prdm16 高発現白血病におけるシタラビン耐性に対する有望な治療標的になり得ると考えられる。本研究では、Prdm16 高発現が Myc/ミトコンドリア OXPHOS 経路を活性化してシタラビンの抗がん剤耐性を引き起こすのか、またこの経路を薬理学的に阻害することでシタラビンに対する感受性を回復させ得るのかを明らかにすることを目的として、研究を行った。MA9/Prdm16マウス白血病モデルを用いた解析 本研究ではまず、Prdm16 高発現によりミトコンドリア OXPHOS が増強されるのかを明らかにするため、MA9 コントロールと MA9/Prdm16 細胞を用いてフラックスアナライザーによるミトコンドリア酸素消費速度の解析を行った。次に Prdm16高発現による OXPHOS の活性化の背景にαケ トグルタル酸(α-ketoglutarate:αKG)以降の TCA回路反応の促進があるのかを明らかにするため、MA9 コントロール細胞と MA9/Prdm16 細胞の代謝産物を含む細胞抽出液をもとにメタボローム解析を実施した。また Prdm16 高発現白血病に
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