臨床薬理の進歩 No.47
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*1 Sugino MaSaShiro 国立病院機構四国こどもとおとなの医療センター 新生児内科*2 Kawaguchi nana            同   上           同   上*3 TadaToMo YoKo *4 SadaMura TaKaaKi            同   上           同   上*5 naKano aKiKo            同   上*6 Kuboi Toru はじめに要   旨目的 カフェイン療法は早産児無呼吸発作の標準治療薬であるが、近年増量による血中濃度高値の報告があり発達への影響が懸念されている。増量後の早産児の反応を客観的に評価するために、本研究では自律神経系への影響、特にストレス反応を示唆する変化を心拍変動(heart rate variability:HRV)解析を用いて調査した。方法 早産児 20 例を対象とし、初回投与(ローディング)後・維持投与開始後・増量後の 3 時点で解析を行った。各時点の HRV 指標には SDNN、SDNNI、RMSSD、SD1、SD2、VLF、LF、HF を用いた。結果 初回および維持投与開始後に自律神経系の成熟を示唆する SDNN・SDNNI・SD2 の上昇を認めた(p<0.05)。増量後はそれらの指標に変化を認めず、ストレス反応を示唆する変化である RMSSD や SD1 の有意な低下は認めなかった。結論 HRV 解析ではカフェイン増量後にストレス反応を示唆する所見は認めず、今後多角的な評価による検証が必要である。カフェイン投与は自律神経系に影響を与え、成熟を促す可能性がある。や振戦などのストレス反応を引き起こす可能性が示唆されている 2)。 カフェインは中枢神経系に作用するメチルキサンチン系薬剤であり、主にアデノシン A₁および A₂A受容体を拮抗的に遮断することで神経活動を促進する。一般的に副交感神経終末のアデノシン受容体を遮断することで迷走神経活動を抑制し、同時に交感神経終末からのノルアドレナリン放出を促進するため、交感神経優位の自律神経応答を示すことが知られている 3)。 心拍変動(heart rate variability:HRV)は、連続Key words:カフェイン、早産児無呼吸発作、自律神経、心拍変動解析、ストレス反応早産児カフェイン療法と自律神経機能:増量投与はストレスを惹起するか?Caffeine therapy and autonomic nervous function in preterm infants:Does dose escalation induce a stress response?105杉野 政城*1 川口 菜奈*2 只友 蓉子*3 定村 孝明*4 中野 彰子*5 久保井 徹*6 カフェインクエン酸塩は早産児無呼吸発作に対して最も広く用いられる治療薬であり、呼吸中枢刺激作用を介して無呼吸発作を抑制する。大規模無作為化試験では、カフェイン療法が気管挿管期間の短縮や慢性肺疾患の減少に寄与し、神経学的予後を改善されることが報告されている 1)。一方で、早産児における薬物動態は個体差が大きく、維持量を 8 mg/kg/day 以上とした高用量投与では血中濃度が想定より高値となる症例があり、易刺激性

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