臨床薬理の進歩 No.47
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15)結  論追  記謝  辞利益相反小児および成人患者における肺高血圧治療薬の母集団薬物動態解析103され、全ての薬物において体重が CL/F の共変量として組み込まれた可能性が考えられた。 最終モデルの GOF プロットの結果から全薬物のモデルの適合性は良好であることが示され、構築した PPK モデルは、パラメータ推定の精度、モデルの安定性、および血漿中薬物濃度予測の妥当性において十分であると考えられた。 次に構築した最終モデルを用いて臨床用量投与時の小児および成人患者の各 PAH 治療薬の推定おいて小児患者の中央値は成人患者よりも低値を示した。これらの推定値は、添付文書や臨床ガイドラインに基づく臨床投与量における実臨床下での血漿中濃度を反映していると考えられる。過去の研究においても、小児 PAH 患者は成人より血漿中濃度が低い傾向にあったことが報告されている漿中薬物濃度は治療効果や有害作用と関連することがあり、血漿中 PAH 治療薬濃度の低下は治療効果の減弱につながる可能性がある。しかしながら、sildenafil に お い て は 小 児 用 量 で も PAHの治療効果が観察されており、小児患者では薬効に対する感受性が成人より高く、低い血漿中薬物濃度でも治療効果が得られている可能性も考えPAH 治療薬の至適血漿中薬物濃度は確立されておらず、今後は血漿中 PAH 治療薬濃度と治療効果の関連を検討していくことで、PAH に対する個別化薬物治療戦略の確立に貢献することが期待される。 本研究で構築したモデルにはいくつかの制限があると考える。はじめに、本解析には重度の肝または腎障害患者は含まれておらず、これらの患者には本モデルは適用できない可能性がある。また、全モデルにおいて体重が共変量として組み込まれたものの、重度の肥満患者は含まれていないため解析対象範囲外の患者への本モデル適用には注意が必要だと考える。さらに Vd/F の shrinkage が 30%を超えたことや、Ka の推定および個体間変動の評価が困難であった。これらは血液サンプリングが実臨床の検査に基づき行われたため、吸収相や分布相でのサンプルが少なかったことに起因すると考えられる。最後に本研究では血漿中薬物濃度と治療効果または有害作用との関連性は評価できていない。 本研究では、日本人小児および成人 PAH 患者の臨床におけるデータを混合し、sildenafil、tadalafil、bosentan、および ambrisentan の PPK モデルを構築できた。さらに各薬物の PK パラメータおよびその変動要因を明らかにした。さらにベイズ推定の結果、現在臨床で用いられている投与量では、小児 PAH患者の血漿中 PAH 治療薬濃度は成人患者より低い傾向があることが示された。本研究の知見は、PAH 患者における薬物療法の最適化に貢献すると期待される。 本研究内容は現在英語論文の投稿準備中であり、本報告書にその詳細を記載できないことをお断りいたします。 本研究は公益財団法人臨床薬理研究振興財団および JSPS 科研費 JP 24K18336 の助成を受けて実施しました。心より感謝申し上げます。 本研究に関し、開示すべき利益相反はありません。ら れ る。 現段階では、小児 PAH 患者におけるCSS の算出を行った。その結果、全 PAH 治療薬に。血

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