追 記謝 辞利益相反の研究成果が反映されつつあることから、今後CYP2D6 活性検査を必要とする薬物は増加すると考えられる。これまでは UGT1A1 や NUDT15 などの高頻度遺伝子多型や有害反応発現頻度が高い遺伝子多型検査のみが保険収載されているが、将来的には CYP2D6 活性予測が、これらに次ぐ新たな薬物動態関連遺伝子多型検査としての臨床実装が期待され、その実現に向けた更なる検討が重要である。 本研究は Clin. Translational Sci. 誌に投稿中であるため、本資料では詳細な数値の記載は省略し、概要のみを示す。 本研究の遂行にあたり、検体をご提供くださいました研究協力者の皆様、ならびに東北大学病院の関係者の皆様に深く感謝申し上げます。また、本研究に対して研究助成を賜りました公益財団法人臨床薬理研究振興財団に厚く御礼申し上げます。 本研究に関して、開示すべき利益相反はありません。94よる LC-MS/MS 分析において合成化合物とバイオマーカーとして注目していたピークの保持時間やプロダクトイオンの一致が確認された。本結果は、Metabolomics Standards Initiative が定めるバイオマーカーの同定基準 11)を満たしており、4-OHSNDが CYP2D6 活性予測バイオマーカーとして推定されていた化合物であることを明確に示した。 CYP2D6 遺伝子多型と CYP2D6 バイオマーカー量の関連については、CYP2D6 PM 群において、有意に 4-OHSND/SND および SSDA/SND の比が低値を示した。CYP2D6 遺伝子多型頻度の分布は既報 12)と大きな相違はなく、本研究で CYP2D6 PM 検出における有用性を示したことから、これらのバイオマーカー測定は実臨床検査への適応可能性を有することが示唆された。また、バイオバンクを活用した大規模検証への展開も期待できる。しかし、プローブ基質として TAM を服用する患者における各血中濃度との関連を解析したところ、CYP2D6バイオマーカー比と血中薬物濃度比との間に相関は認められなかった。これは TAM が複数の経路により代謝され、他の CYP 分子種の活性も影響している 可 能 性 が 考 え ら れ る こ と か ら、 今 後 は 他 のCYP2D6 基質薬物でのさらなる検証も重要である。 本研究で示された CYP2D6 バイオマーカーであるSND、4-OHSND および SSDA の測定は、実臨床における CYP2D6 活性評価への応用が期待される。近年の添付文書には、CYP2D6 活性に基づく適正使用が明記されている例もあり、薬物動態学分野
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