結 果表2 プライマー配列GAPDHAtrogin1図2 VigiBaseデータの解析フローチャート F5’- CTTAAGAGGGATGCTGCCCTTACC - 3’R5’- CCAATACGGCCAAATCCGTTCACAC - 3’F5’- GAAGAAGAGAGCACTATGGGGTCAC - 3’R5’- GATAAAGTCTTGACGGGAAAGTGAGACG - 3’Pathway Knowledge Databaseからクロルフェニラミンおよび筋タンパク分解関連分子を抽出した。次に、各分子の直接的および間接的な作用を分析することにより、クロルフェニラミンと筋タンパク分解の関連に関与する生体分子を検索した。統計解析 すべてのデータはGraphPad Prismを用いて解析し、平均値±標準誤差で示した。2群間の差はFisherの正確検定を用いて比較した。3群以上の比較には、一元配置分散分析(One Way Analysis Of Varianve, ANOVA)の後、Tukeyの多群比較検定法を用いて統計学的処理を行った。統計的有意性はp<0.05とした。有害事象報告データベース解析 解析の対象とした期間中の報告は、34,101,603件であり、重複症例を除外後には33,421,474件の報告が残った。このうち、デキサメタゾンを使用していた報告は、297,079件であった(図2)。VigiBase全データ 2023年12月公開時点(34,101,603件)キュレーション後データ(33,421,474件)デキサメタゾン使用報告(297,079件)40間静置した。Alexa Fluor 488で蛍光標識されたミオシン4モノクローナル抗体(Invitrogen)と4 ℃で1時間インキュベートした。25 μM DAPI溶液を細胞に加え、共焦点レーザー走査型顕微鏡で観察した。リアルタイムPCR C2C12細胞を6ウェルプレートに3.0×104 cell/wellの細胞密度で細胞を播種した。播種してから48時間後に、 デキサメタゾン(10 μM)、クロルフェニラミン(10 μM)で処置した。処置してから48時間後に、phosphate-buffered saline(PBS)で3回washし、0.5 mLのISOGENⅡ(NIPPON GENE)を用いてトータルRNAを抽出した。抽出したRNAは、PrimeScript RT reagent Kit with gDNA Eraser(TaKaRa)を用いてgDNA除去および逆転写を行い、cDNAを調製した。表2に記載したforward primerおよび、reverse primer、THUNDERBIRD SYBR qPCR Mix(TOYOBO)を用いて、リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応(polymerase chain reaction: PCR)を行った。リアルタイムPCR反応には、Applied Biosystems StepOnePlus(Applied Biosystems)を用いた。増幅反応は95 ℃で5分を1サイクル、続いて95 ℃で15秒、58 ℃で35秒を1セットとし40サイクル実施した。各遺伝子の発現量はGAPDHを内在性標準遺伝子として用いて、遺伝子増幅を補正した。パスウェイ解析 Ingenuity Pathway Analysis(IPA)アプリケーション(Qiagen)は、遺伝子、タンパク質、組織、薬物、疾患の生物学的機能と相互作用を集積したデータベースである7)。本研究では、まずIngenuity
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