臨床薬理の進歩 No.46
53/216

MedDRA ID10003703100037181001214910013521100282891002829810028306100283071002834810028349100283711008499010086451100864521000202710002028表1 VigiBase 解析に用いた有害事象名Atrophy muscleAtrophy skeletal muscleDegeneration muscleDisuse muscle atrophyMuscle atrophyMuscle degenerationMuscle fibrosis atrophyMuscle fibrous atrophyMuscle wastingMuscle wasting (disuse)Muscular wasting and disuse atrophy, not elsewhere classifiedMyopeniaLocalized muscle atrophyLocalised muscle atrophyAmyotrophyAmyotrophy NOS有害事象名医療ビッグデータを用いたサルコペニア治療薬の開発(c)対象薬剤以外を使用し、筋萎縮を報告したもの、(d)対象薬剤以外を使用し、筋萎縮を報告しなかった はじめに、デキサメタゾン使用症例を抽出し、次に併用薬の種類ごとに筋萎縮の報告頻度を比較した。そして、報告頻度のオッズ比に関する95%信頼区間の上限が1未満の薬剤を、サルコペニアの治療薬候補として抽出した。有害事象報告は、(a)対象薬剤を使用し、筋萎縮を報告したもの、(b)対象薬剤を使用し、筋萎縮を報告しなかったもの、もの、の4群に分け、報告頻度に関するオッズ比を以下のように計算した。 Reporting Odds Ratio =(a/b)/(c/d)細胞生存率評価 マウス筋芽細胞株C2C12は、理化学研究所CELL BANKから入手した。C2C12細胞は、10%ウシ胎仔血清および、1%ペニシリン(100 U/mL)/ストレプトマイシン(100 U/mLを添加したダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)高グルコースで培養した。細胞は37 ℃、5% CO2の条件下で培養 した。継代数が5−15までの細胞を実験に用いた。 細胞生存率は、Cell Counting Kit-8(同仁化学研究所)を用い、製品のプロトコールに従って評価した。C2C12細胞を96ウェルプレートに5.0×103 cells/wellで播種した。24時間培養後、細胞をデキサメタゾン(10 μM)、クロルフェニラミン(1、10 μM)に曝露した。薬剤曝露48時間後、Cell Counting Kit試薬を添加し、iMarkマイクロプレートリーダー(Bio-Rad)を用いて450 nmの吸光度を測定した。蛍光免疫染色 C2C12細胞を8ウェルマイクロスライドに1×103 cell/wellで播種した。2%ウマ血清および、1%ペニシリン(100 U/mL)/ストレプトマイシン(100 U/mLを添加したDMEM高グルコースで96時間培養後、細胞をデキサメタゾン(10 μM)、クロルフェニラミン(1、10 μM)に曝露した。薬剤曝露24時間後、細胞を4%PFA溶液で10分間固定した。その後、0.1%ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテルで処理し、氷上で30分39

元のページ  ../index.html#53

このブックを見る