臨床薬理の進歩 No.46
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1616884422110.50.50.250.250.1250.125シスプラチン(µM)シスプラチン(µM)880.06250.0625ecnecsenmuoB553322000000SSLLFFNN1111過過剰剰発発現現SSLLFFNN1111((--株株SSLLFFNN1111((--株株SSLLFFNN1111((--株株++HHDDAACC阻阻害害剤剤SSLLFFNN1111((--株株シシススププララチチンン投投与与シシススププララチチンン投投与与未未治治療療))))))))BBAA(ll))(A())(iil 22ggoo現現発発AANNRRmm1111NNFFLLSS%%率率存存生生胞胞細細%%率率存存生生胞胞細細DDCC12812864643232161650504040303020201010頭蓋内移植モデル頭蓋内移植モデル1±0.611±0.6128.2±11.428.2±11.4SLFN11ノックアウト株SLFN11ノックアウト株SLFN11(+)株SLFN11(+)株SLFN11(-)株SLFN11(-)株SLFN11強制発現株SLFN11強制発現株図3 SLFN11発現と薬剤感受性Mean±SD、n=4、unpaired t-test、p<0.05文献3)より引用、改変SLFN11発現量で層別化した髄芽腫の新規治療戦略10010050504141シスプラチン(µM)シスプラチン(µM)2万以上の遺伝子よりSLFN11は予後との相関がとても強い(上位1%)ことを発見した3)。続いて、発現量の上位15%を高発現、低位15%を低発現、それ以外を中発現と定義した場合、今まで報告されている髄芽腫の予後因子34因子の中で、SLFN11 で最も良く予後の 3 群が分かれることが判明した。次に髄芽腫の分子分類の4群でSLFN11のmRNA発現を比較すると、最も予後良好であるWNT群の多くの症例でSLFN11は高発現し、一方で予後不良である Group 3、 Group 4 ではSLFN11が低発現であることが判明した(図1)。さらに WNT 群25 例、SHH 群 27 例を含む合計 98 例の髄芽腫でSLFN11蛋白発現を免疫染色で評価したところ、mRNA 発現と同様に WNT 群および SHH 群の一部の症例で強く染色されたが、Group 3およびGroup 4の症例はほとんどが SLFN11 陰性だった3)。興味深い 33

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