全患者(n=64)49(76.6)55(48, 66)24.4(22.3, 28.0)56(87.5)1.9(1.0, 2.8)17(14, 20)2.16(1.42, 2.72)86.7(65.4, 101.8)30.5(18.0, 71.8)173(47, 503)143(0, 482)4151(3199, 5464)800(500, 800)10(15.6)64(100)44(68.8)55(85.9)28(43.8)臨床的寛解達成(n=33)25(75.8)55(49, 67)24.2(21.5, 26.0)30(90.9)1.4(0.8, 2.4)18(14, 22)2.24(1.43, 2.68)87.2(65.9, 105.2)39.5(18.0, 92.0)176(70, 500)172(12, 611)4064(3392, 5366)4468(3178, 5583)640(500, 800)1(3.0)33(100)19(57.6)30(90.9)14(42.4)臨床的寛解非達成(n=31)p 値24(77.4)1.00055(46, 66)0.75125.4(23.0, 29.9)0.27726(83.9)0.4682.2(1.5, 2.8)0.19616(13, 17)0.0312.07(1.39, 2.72)0.81381.0(62.9, 98.7)0.39427.0(18.0, 43.8)0.181135(23, 497)0.369123(0, 276)0.3290.621800(640, 900)0.0729(29.0)0.00531(100)1.00025(80.6)0.06125(80.6)0.29614(45.2)1.000表1 投与開始時の患者背景および臨床的寛解達成患者群と非達成患者群における比較性別, 女性年齢 (歳)BMI (kg/m2)非喫煙者ACQACTFEV1 (L)FEV1 (%predicted)FeNO (ppb)Total IgE (IU/mL)末梢血好酸球数 (/μL)末梢血好中球数 (/μL)使用薬剤 ICS用量 (μg/day) OCS LABA LAMA LTRA テオフィリンデータは中央値(四分位範囲)または 人数(割合, %)で示した。ACQ, Asthma Control Questionnaire; ACT, Asthma Control Test: BMI, body mass index; FeNO, fractional exhaled nitric oxide; FEV1, forced expiratory volume in 1 s; ICS, inhaled corticosteroid; LABA, long-acting β2 agonist; LAMA, long-acting muscarinic antagonist; LTRA, leukotriene receptor antagonist; OCS, oral corticosteroid.デュピルマブの治療有効性に関わるマイクロRNAの同定有効と判断された患者は50名(76.9%)であった。また、客観的指標に基づき投与後24週に臨床的寛解を達成した患者は、33名(50.8%)であった。表1には臨床的寛解の達成患者および非達成患者の2群間における患者背景の比較を示した。臨床的寛解の達成、非達成群において、年齢、性別、呼吸機能、好酸球数に有意な差は認められなかったが、達成群においてACQは低く、ACTは高いことから、投与前の喘息コントロール状態は非達成群において、より悪かったものと考えられる。次世代シーケンシング ライブラリ1検体当たり平均(範囲)1580万(937万−2377万)のリード数を得た。これは、ライブラリ調製キットで推奨されている、1検体当たり500万−1000万リード数の基準を満たしていた。また、アライメントにより判別されたmiRNAの種数は、1検体当たり平均(範囲)670(249−923)であった。投与後経時的なmiRNA発現変動 投与開始時(0週)および投与後8週の検体において、miRNA発現を比較した。その結果、65のmiRNAに有意な発現変動が認められ、投与後8週において36が上昇、29が減少していた(図1A)。さらに、投与0週と投与後24週の検体において比較を行ったところ、64のmiRNAに有意な発現変動が認められ、そのうち投与後24週において37が上昇、27が減少していた(図1B)。これら発現変動が認められたmiRNAのうち、投与0週に対して、投与後8週および24週において共通して有意な発現変動が認められたmiRNAは26あり、11が減少、15が増加していた(図1C)。これらのmiRNAは、投与8週から24週までその発現変動が維持されていたものと考えられる。また、投与0週と投与後24週において発現変動が認められたmiRNAのうち、15
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