臨床薬理の進歩 No.46
167/216

写真2 シンシナティ動物園シンシナティ小児病院医療センター留学報告写真3 CCHMCの研究棟場合、アンバーアラート(児童誘拐や行方不明発生時の警報)がよく鳴っていたのも印象的でした。 また、渡米1ヵ月後くらいのある日、娘が2階の外階段から転げ落ち頭を強打したのですが、そのとき私は仕事中で、直ぐに帰るとしても30〜40分はかかるような状況でした。当時は車を1台しか所有していなかったため、救急車を呼ぶ必要があるのですが、その方法を調べているうちに近所の住民が気付いてくれて、そのまま最も近い救急病院まで妻と娘を送り届けてくれました。さらに、妻の代わりに色々と説明してくれたおかげでその後の処置もスムーズなうえ、私が帰ってきた際に案内できるように家の前で待っていてくれました。彼には本当に感謝しており、その後も家族ぐるみでよく話すようになりました。本当に家族連れで生活するには最高の場所だったと思います。非常に大きなスーパーマーケットもあり、日本食については車で15分くらいのところで何でも購入できました。レストランもアパートの近くに様々なタイプがありましたが、物価高と税金に加えチップも必要になるため、日本にいる頃の感覚で外食することはできず、基本的には自炊しておりました。 また、とにかく全てが広大で、どの家も庭が広く、基本的にバスケットゴールが付いていました。隣の家も離れていますので、歩いている人はほとんど見かけず、完全な車社会でした。公園も広くて、遊具が綺麗なうえバリエーション豊富で、子供を連れて遊ぶには十分な場所が多かったです。また、シンシナティ動物園や博物館、ボールパークなど家族連れで訪れることが可能な観光場所も多数ありました(写真2)。 治安のよい地域で暮らしていたためか、現地の人々はフレンドリーで親切な方が多い印象でした。特に子供といるときは、すれ違っただけで話し掛けてくれることも多く、優しくて好意的でした。様々な点で子供を大切にしている印象を受け、法律的にもスクールバスの乗降時には車は追い越すことや、車に子供を放置することが禁じられていました。また、日本だと地震や大雨などの災害アラートが鳴りますが、米国の147

元のページ  ../index.html#167

このブックを見る