Died (n=1)Delayed the 2nddose due to hospitalization (n=7)Refused the 2nddose (n=1)Died (n=1)Died (n=1)Withdrawal of consent (n=1)None of the antibody values available (n=1)Clinical research consent from dialysis patients(n=371) Vaccination started from patients over 65 years oldReceived the 1st dose (n=371)Received the 2nd dose 3 weeks later (n=362)Antibody evaluation within 1 month after the 2nddose (n=309)Antibody evaluation 1~2 months after 2nddose (n=356)Antibody evaluation 3~4 months after 2nddose (n=351)Patients were followed up to 4 months after the 2nddose vaccination and were evaluated for antibody titers at least once. (n=358)対象と方法図1 研究フロー研究対象者はBNT162b2ワクチンを2回接種した維持血液透析患者。371名がエントリーし、ワクチン2回目接種後1か月以内、1〜2か月後、3〜4か月後にSARS-CoV-2 IgG抗体を測定できた358名を解析対象とした。3〜4か月後にSARS-CoV-2 IgG抗体を測定できた358名を解析対象とした。それぞれの時点での、SARS-CoV-2 IgG抗体価に影響を与える因子について統計学的に検討した。抗体測定 ワクチンの獲得免疫であるSARS-CoV-2 IgG測定は、SARS-CoV-2スパイクタンパク質の受容体結合ドメインに対するIgG抗体を定量的に測定する試薬であるSARS-CoV-2 IgG ⅡQuant Reagent(Abbott社)を使用した。ワクチン接種前の保存血清で抗PEG IgMおよび抗PEG IgGを測定した。抗PEG IgMおよび抗PEG IgGはELISA法を用い、抗体価の大小を数値化するために、100 ng/mLのマウス抗PEG IgMまたはIgGに相当する発色を1 U/mLと定義した。122の血中滞留性を著しく低下させることが明らかになっている2-5)。透析患者で腎性貧血のために繰り返し使用するエリスロポエチン製剤にはPEG修飾が使われ、複数の透析患者ではすでに抗PEG抗体が産生されている可能性が考えられた。そこで抗PEG抗体が新型コロナワクチンの効果を減弱させるか否かについても検討を行った。対象 研究対象者はBNT162b2ワクチンを2回接種した維持血液透析患者で、地域による感染状況の差や透析治療内容などのばらつきを少なくするために、1施設のみで研究対象患者をリクルートした。ワクチン2回目接種後1か月以内、1〜2か月後、
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