臨床薬理の進歩 No.46
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%%%%%0*******************************CYP2D6 alleleserocs ytivitca 6D2PYCAB**********************CCYP2D6 phenotypes考  察13集団中のCPICガイドラインが推奨する薬物治療の比較 CPICガイドラインに従い、各フェノタイプの患者を推奨されている用法・用量ごとに分類した(図3)。標準的な薬物治療とは異なる用法・用量が1種類以上の薬剤で推奨される患者は全体のが推奨されている患者の頻度が40%を超える集団が1つでも示された薬物はシタロプラム/エスシタロプラム、クロピドグレル、エファビレンツ、NSAIDs、パロキセチン、プロトンポンプ阻害薬、セルトラリン、タクロリムス、タモキシフェン、三環系抗うつ薬、ボリコナゾールであり、全体の55%を占めた。図2 13集団のCYP2D6のアリル、アクティビティスコアおよびフェノタイプの頻度PKseqパネルによってジェノタイピングされたバリアント情報をPharmVarデータベースのアリル情報を用いてアリルに変換し、各集団のアリル頻度を算出した(A)。これらのアリルをCPICガイドラインのdiplotype-phenotype table を用いて酵素活性の推定値であるアクティビティスコアを算出し(B)、各集団のフェノタイプ頻度を算出した(C)。HD:ヨーロッパ (n=100)、UA:アラブ首長国連邦 (n=85)、YRI:ナイジェリア (n=120)、CHB:中国 (n=120)、JP:日本 (n=1,087)、LA:ラオス (n=95)、MM:ミャンマー (n=88)、MY:マレーシア (n=104)、PH:フィリピン (n=100)、TH:タイ (n=100)、VT:ベトナム (n=100)13集団のPGx関連遺伝子バリアントの大規模アノテーションデータベースの構築97%であった。また標準治療とは異なる用法・用量 PGxバイオマーカーは薬剤の効果や有害事象の発現リスクを予測することが可能である。しかし、様々な集団間でのPGxバイオマーカーのバリアントの頻度を比較した報告は非常に少ない。本研究では我々が以前に開発したターゲットシークエンシングパネルであるPKseqを用い、アジアを中心とした13集団のPGx関連遺伝子のバリエーションを明らかにした。 様々なシークエンシング技術が改良されているがPGx関連遺伝子はCNVや高い相同性配列をもつ偽遺伝子などによってゲノムの領域のジェノタイピングは困難なままである9)。遺伝子型の標準ゲノムを作成する目的で設立されたGenetic 115

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