追 記謝 辞利益相反らす原因について、マイクロ RNA の関与も含めて多角的な病態解明研究が必要である。 本研究成果は、国際学術誌である Clinical Cancer Research 誌および Oncology Reports 誌に掲載されている 4,5)。 本研究をご支援いただきました公益財団法人臨床薬理研究振興財団の皆様方に深謝申し上げます。 本研究に関して、筆者らに開示すべき COI はありません。48が ん の 進 展 に 関 わ る こ と が 報 告 さ れ て い る。ULMS においても let-7c が HMGA2 の発現制御を通して腫瘍抑制的に働いていることなどが報告されており、病態への関与が示唆されている 12)。本研究においては、マイクロ RNA-seq に基づいて、miR-10b-5p が ULMS で発現低下していることを見出した。miR-10b-5p は、腎細胞癌においても腫瘍抑制的であり、ULMS においても腫瘍抑制的に働くことは妥当である 13)。しかし、本研究の制限として、miR-10b-5p の具体的な標的遺伝子の同定には至らなかった点が挙げられる。また、他のマイクロRNA も含めて、RNA-seq で得られたような細胞周期関連遺伝子を標的とするマイクロ RNA については評価しきれていない。従って、更なる病態解明のために、研究の継続が求められる。 総じて、PLK1 や CHEK1 をはじめとする細胞周期関連酵素の活性化は、ULMS の特徴であり、それらを標的とした新たな治療戦略の開発が求められる。また、細胞周期関連酵素の活性化をもた
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