臨床薬理の進歩 No.43
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--)値対相(量現発4oboR)値対相(量現発4oboR****-****4oboR4oboR受容体activin receptor-like kinase 1(ALK1)の阻害剤(K02288)の処理により失われた(図2A)。また、SMAD1/5に対するsiRNAを導入した内皮細胞では、BMP9はRobo4発現を抑制しなかった(図2B)。これらの結果から、BMP9は受容体ALK1に結合し、SMAD1/5を介してRobo4発現を抑制することが示された(図2C)。ALK1阻害剤のRobo4発現促進効果 ここまでの解析から、BMP9-SMAD1/5シグナル図2 BMP9が血管内皮細胞のRobo4発現を制御するメカニズム(A)BMP9とALK1阻害剤(K02288)がHUVECのRobo4 mRNA発現に与える影響(n=4、mean±SEM、*p<0.05 by Tukey's test)(B)BMP9がSMAD1/5をノックダウンしたHUVECのRobo4 mRNA発現に与える影響(n=5、mean±SEM、*p<0.05 by Tukey's test)(C)BMP9がALK1とSMAD1/5を介してRobo4発現を制御するメカニズムのモデル図3 ALK1阻害剤が血管内皮細胞とマウス臓器のRobo4発現に与える影響(A)K02288がマトリゲル中で培養したHUVECのRobo4 mRNA発現に与える影響(n=3、mean±SEM、*p<0.05 by Dunnett's test)(B)K02288投与がマウスの肺と腎臓のRobo4 mRNA発現に与える影響(n=9、mean±SEM、*p<0.05 by Student's t-test)がRobo4発現を抑制すること、またその経路を抑制するALK1阻害剤がRobo4発現促進分子として作用する可能性が示された。そこでALK1阻害剤がRobo4発現を促進するかを解析した。K02288をマトリゲル中で培養したHUVECに処理したところ、濃度依存的にRobo4発現量が増加した(図3A)。この結果から、K02288は内皮細胞のRobo4発現を促進することが示された。 また、K02288を野生型マウスに静脈投与したところ、肺でのRobo4発現が増加したが、腎臓では72A A B B C

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