臨床薬理の進歩 No.43
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Displaying network 1 of 1p-value: 0.013Number of edges: 1020Number of nodes: 116Click on a node or edge...Displaying network 1 of 1p-value: 0.028Number of edges: 110Number of nodes: 71Click on a node or edge...結  果図2 大うつ病性障害群において抗うつ薬投与量と正の相関を示した脳機能的接続116個全てのノード(脳領域)が抗うつ薬投与量と関連している。図3 大うつ病性障害群(非寛解群)において抗うつ薬投与量と正の相関を示した脳機能的接続116個中71個のノード(脳領域)が抗うつ薬投与量と関連している。接続との関連を調べた(年齢、性別で調整)。さらには追加解析として、非寛解群における薬剤と臨床症状との関連を調査した(年齢、性別で調整)。 46名の統合失調症患者、36名の双極性障害患者、79名の大うつ病性障害患者、12名の自閉スペクトラム症患者、63名の健康成人が解析対象となった(表1)。各疾患群と健康成人群の脳機能的接続の差異 各疾患群と健康成人群との脳機能的接続の差異を調べたところ、大うつ病性障害では健康成人群と比較して、特に視床に関連する脳機能的接続が、有意に(p = 0.027)増大していた(図1)。なお他の疾患では、健康成人群との有意な差は認められなかった。28

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