臨床薬理の進歩 No.43
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cunevitisopLENUTC)%(iel86420PDGF-BBPDGF-BBPDGF-BB+Bosentan+MRE-269+TadalafilPDGF-BB(図5 前頁より続く)図5 3D培養モデルに対するPAH治療薬の効果の検討(文献9より引用)C PASMCのアポトーシスに対する効果 左図 TUNEL染色(赤)画像。核はSYTOX Green(緑)で染色した。 右図 TUNEL陽性核面積の定量化解析では、PAH治療薬添加により有意にアポトーシスが誘導された。スケールバー=50 μm。n.s.、not significant、*p < 0.05、**p < 0.01、***p < 0.001、****p <0.0001、一元配置分散分析後、Dunnettの多重比較検定を行った。考  察********合が減少し、PASMCのアポトーシスが誘導された(図4B)。3D培養モデルの厚みに対するPAH治療薬の効果 最後に、臨床使用されているPAH薬が、PDGF-BBによって誘導される3D培養モデルの肥厚を抑制できるかどうかを検証した。エンドセリン受容体拮抗薬であるボセンタン、プロスタサイクリン受容体作動薬セレキシパグの活性代謝物であるMRE-269、ホスホジエステラーゼ5阻害剤であるタダラフィルの3剤を用いた。PDGF-BB存在下で培養した3D培養モデルの厚みは、3剤すべてにより減少し、特にボセンタンとタダラフィルで顕著な効果を示した(図5A)。この結果と一致して、ボセンタンあるいはタダラフィルで処理した3D培養モデルは、PDGF-BBのみを添加した3D培養モデルと比較して、Cyclin D1のmRNA発現量が減少していた。さらに、3D培養モデルにおいて、PAH治療薬添加群では3剤ともにKi-67陽性核の割合が減少し(図5B)、TUNEL陽性核の割合が増加した(図5C)。 PAHにおける肺血管リモデリングは、肺動脈壁16610+ TadalafilPDGF-BBPDGF-BB+ BosentanPDGF-BB+ MRE-269PDGF-BB+ TadalafilTUNELNucleimerge

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