p < 0.05結 果ク エ ン サ ー に よ る 解 析 を 行 う た め、QIASeq 4 期非小細胞肺がん 20 症例(奏効 10 例、非奏効免疫チェックポイント阻害剤における新規コンパニオン診断薬の開発p < 0.05図 2 ExoScreen 法を用いた免疫チェックポイント分子の検出4期肺がん患者血清(n=10)および健常者血清コントロール(n=10)をCD9抗体とPD-1抗体もしくはPD-L1抗体を用いてエクソソームタンパク質を検出している。平均値+標準偏差。student t 検定。トリーした。平均年齢は 60.5 ± 1.2 歳であり、性別、喫煙歴、がん組織型、Performance status(ECOG)、前治療歴に有意差はなかった。エクソソームタンパク質の網羅解析 ペムブロリズマブ単剤を投与された 4 期非小細胞肺がん 20 症例(奏効 10 例、非奏効 10 例)の治療前血清検体を用い、超遠心法にて回収したエクソソームを LC-MS 解析を実施した。LC-MS の結果において両群にエクソソームマーカーであるCD9 や CD81 が検出されており、解析の品質管理は担保されていると考えている。奏効 10 例と非奏効10 例の LC-MS 解析から得られた結果を 2 群間比較にて検討したところ、有意差を持つ 210 種類の候補エクソソームタンパク質を検出した(未発表のため公表せず)。興味深いことに、この候補タンパク質の中には、免疫チェックポイント阻害剤の効果予測因子としてすでに報告のある免疫チェックポイント分子(PD-1、PD-L1、CTLA4 など)が含まれていた。これらの因子に関しては、次のExoScreen 法にて検出法の確立を試みた。その他の候補タンパク質に関しては、細胞株や PDX 肺がんモデルを用いて機能評価を行い、候補タンパク質の絞り込みを行う予定である。を用いて RNA を単離して解析を行った。次世代シーmiRNA ライブラリー作製を各検体において行い、シークエンスライブラリーの品質を Agilent 2100 BioAnalyzer を用いて測定した。NovaSeq6000 を用いてこれらのライブラリーにおいてシークエンス解析を実施した。統計解析 それぞれの項目に関しては、平均値(標準偏差)で示している。2 群間の解析は student t 検定による結果を示す。ROC 曲線の作成に関しては、CoxBox変換による対数変換処理を行い、各マイクロ RNAに関する AUC を算出した。患者背景 本研究には、ペムブロリズマブ単剤を投与された10 例)をエントリーした。平均年齢は 62.7 ± 2.7 歳であり、性別、喫煙歴、がん組織型、Performance status(ECOG)、前治療歴に有意差はなかった。またニボルマブ単剤を投与された 4 期非小細胞肺がん 118 症例(奏効 29 例、非奏効 89 例)をエン143
元のページ ../index.html#157