臨床薬理の進歩 No.43
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×00表2 FH希少有害変異GeneLDLRPCSK9FH症例群において、希少有害変異はLDLコレステロール値および冠動脈疾患と有意に関連LDL-C: 16 mg/dL; 95%CI, 4.6-29; p = 0.007、CAD: OR 3.0; 95%CI, 1.8-5.2; p = 4.6 × 10-5FH希少有害変異のLDLコレステロール値への効果量は、年齢、性別を調整した線形回帰分析を用いて、冠動脈疾患への影響は、年齢、性別、高血圧、糖尿病、喫煙、LDLコレステロール値を調整したロジスティック回帰分析により算出した。0.080.060.040.02-0.02-0.04-0.06-0.08-0.1-0.12-0.06-0.04-0.02図1 主成分解析結果ConsequenceAllProtein-truncating variants Premature stop Frameshift Canonical splice sitesDamaging missenseCopy number variation (exon deletion)Damaging missense (V4I or E32K)0.020.040.060.080.1志賀町コホート(Controls)変異陽性FH変異陰性FH1,000 Genome日本人Total N = 1731468661131257327であった。特に、変異陽性FH(monogenic FH)の平均年齢は40.5歳であり、変異陰性FH(mutation-negative FH)と比較しても若かった。LDLコレステロール値はFH群で中央値221 mg/dL(変異陽性FHで234 mg/dL、変異陰性FHで211 mg/dL)、志賀町コホート群で127 mg/dLであった。冠動脈疾患有病率はFH症例で高く(25%)、志賀町コホート群では低い(4%)結果であった。その他として、高血圧の有病率にもこれらの群間には相違が認められた。主成分分析 図1に主成分分析結果を示す。前述のとおり、基準から外れる例については除外された。FH変異の効果量の検討 表2はFH希少有害変異を示す。全体では173例のFH変異陽性例があったが、そのうち146例はLDLR、27例はPCSK9であった。全体として、FH変異はLDLコレステロール値と有意に関連し(変異1個当たり16 mg/dL、95%CI:4.6-29 mg/dL、p = 0.007)、また、冠動脈疾患オッズ比とも有意119

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