臨床薬理の進歩 No.43
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TS_WnaeM結  果考  察N=2N=3N=2Scan#Multiple Line Mean of W_ST by Scan# by Subject_IDアデノシン2A受容体遮断薬による線条体ドパミンD2受容体に対する影響の評価-PETスキャンを含むプラセボ対照ランダム化二重盲検比較試験- N=43N=41N=38N=38N=36図 3 被験者のうち解析対象者の内訳図 4 各被験者の薬剤介入前後の線条体 D2 受容体結合能の変化同意取得例数登録例数割付例数治療移行例数終了例数除外例数前観察期脱落例数中止例数2.54 ± 0.303 でその最小値と最大値はそれぞれ2.06 と 3.32 となった。介入前後の各被験者の線条体 D2 受容体結合能の変化を図 4に示す。今後、開鍵作業完了後にイストラデフィリンによる効果検証に入る。 前述の通り幅広い精神・神経疾患でドパミン D2受容体を介した神経伝達が損なわれていることがわかっている。特に物質使用障害患者において D2 本稿作成時点で、まだ開鍵作業が完了していないため、本項目は参考程度の結果となることにご留意されたい。 同意を取得した被験者 43 例のうち、本研究のすべての過程を完了したのは 36 名であった(図 3)。被験者の年齢(歳)は 49.1 ± 1226 でその最小値と最大値はそれぞれ 20 と 65 だった。被殻と尾状核をあわせた線条体におけるイストラデフィリンによる介入前のドパミン D2 受容体結合能の値は、113113

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