臨床薬理の進歩 No.43
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2Passage)dof(serehpsoruenrebmunevitaeR)dof(serehpesvoitraueeR nforebmunCDAB5ー+ー+Ciil0*iFIDll0*13Efoll0ニーマン・ピック病C型の病態解明と新規治療薬の開発 ytisnetnilifilinpevitaeRnp***2.01.51.00.5+ーー +NormalNPCNPCNPC の病態における CerK の関与 マウス(63 日齢)の脳に含まれる C1P 量を LC/MS/MS により測定したところ、NPC1 -/- マウスでは野生型マウスに比べて C1P 量が増加していた(図 5A)。そこで、NPC の病態における CerK/C1P の関与を検証するために、NPC1 と CerK を欠損した 2 重欠損マウス(DKO マウス)を作製した。これらマウス(45 日齢)の小脳組織切片における遊離型コレステロールをフィリピンにより染色したところ、NPC1 -/- マウスの小脳において遊離型コレステロールの蓄積が観察され、DKO マウスでは遊離型コレステロールの蓄積が減弱している様子図 4 疾患特異的 iPS 細胞を活用した解析A:本実験の培養プロトコールを示す。B、C:健康成人および NPC 患者に由来する iPS 細胞から分化誘導したニューロンに100 nM NVP-231 を 48 時間処理した時のフィリピン染色像(B)とフィリピンの平均蛍光強度の比(n=3-4, one-way ANOVA)(C)。D:継代時におけるニューロスフェアの数(n=3 per group, Student’s t-test)。E:2 回目の継代時におけるニューロスフェアの数。100 nM NVP-231 は 1 回目の継代時から処理した(n=4-5, Student’s t-test)。mean ± SEM。*p<0.05、*** p<0.001。が観察された(図 5B)。次に、マウス(45 日齢)の小脳プルキンエ細胞を、抗 Calbindin 抗体を用いた免疫染色により観察したところ、NPC1-/- マウスではプルキンエ細胞の顕著な脱落が観察されたが、DKOマウスでは神経脱落が抑制されていた(図 5C)。小脳の各 lobe におけるプルキンエ細胞の数を計測したところ、NPC1 -/- マウスの lobeⅡ、Ⅲ、Ⅳ/Vにおいてプルキンエ細胞の顕著な脱落が観察され、DKO マウスでは脱落が抑制されていた(図 5D)。NPCの脳においては、グリア細胞が活性化し、神経脱落を促進することが知られている。そこで、マウス(45 日齢)の小脳組織切片において、アストロサイト93Normal iPSC-derived neuronsNVP-2312.52.01.51.00.5NPC iPSC-derived neuronsNormal***NPCNVP-2311.5***1.00.5NVP-231+ーー +NormalPassage 3Filipin staining1644NeuroniPSCSeedingDay 0iPSCPassage 1Passage 210 or 11Neurosphere

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