臨床薬理の進歩 No.42
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876543210egnahc dloF) mμ( ecnatsiddetargiMControlCHRNB2-KO-10h4h8h12h18hCHRNB2-KO-2Day 1CHRNB2-KO-1Day 0Control5004003002001000-1000h4hDay 3Day 5CHRNB2-KO-2CHRNB2-KO-2結  果8h12h18hにて免疫蛍光染色した。さらに、抗CHRNB2抗体付加後にも免疫蛍光染色を行い、CHRNB2の内在化について調べた。抗CHRNB2モノクローナル抗体のプロファイリング モノクローナル抗体が薬効を発揮する機序を調べるため、ADCC(antibody dependent cellular cytotoxicity)活性をADCC Reporter Bioassayを用いて評価した。統計解析 2群間の測定値に関する有意差検定はMann-WhitneyのU検定を用いて解析した。生存曲線はカプランマイヤー(Kaplan-Meier)法を用いて作成し、ログランク法にて有意差検定を行った。図1 細胞増殖能各n=6、mean ± SD、Mann-Whitney U検定。*: p<0.05 vs control図2 細胞遊走能各n=20、mean ± SD、Mann-Whitney U検定。*: p<0.05 vs controlCHRNB2の安定的ノックアウトと胃癌細胞機能 CHRNB2高発現胃癌細胞株MKN1を用いて、CRISPR-CAS9システムを用いたゲノム編集による安定的CHRNB2ノックアウトを行い2系統のノックアウト細胞株を樹立した。ガイドRNA領域に3塩基の欠失とそれによるflame shiftとともに、Western blottingでCHRNB2の発現喪失を確認した。CHRNB2ノックアウト細胞株では、親株と比較して、細胞増殖能(図1)、遊走能(図2)、浸潤能(図3)、接着能(図4)が低下した。CHRNB2ノックアウトによりAnnexin V陽性のアポトーシス細胞比率が増加し、ミトコンドリア膜電位の脱分極が誘導されControlCHRNB2-KO-122

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