臨床薬理の進歩 No.42
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)Lm/gμ( 61-PV fo noitartnecnoC結  果た。しかし、投与開始から3か月で、髄膜播種の増悪を認め、増悪後1か月で死亡した。VP-16脳室内投与方法 VP-16脳室内投与は、VP-16(エトポシド点滴静注100 ㎎、武田テバファーマ)を生食100 mLに溶解し、0.1 mg/mLに希釈後、1日1回0.5mgを5日間、Ommaya reservoirから投与した。髄液採取はOmmaya reservoirから、VP-16の投与直前(0時間)、投与後24、48、72、96、及び336時間の計6ポイント実施した。髄液は遠心後、速やかに凍結し、-70 ℃で冷凍保存した。 本臨床研究のプロトコールは、東京都立小児総合医療センター倫理審査委員会にて審査を受け、施設長から実施の許可を得て実施した(倫理委員会番号H30b-130)。3. PK解析方法 脳室内投与後の髄液中VP-16動態の解析では、血中濃度測定値がなく髄液中濃度測定値のみであること、測定点が限られ多相性の薬物消失が確認しにくいこと等から、多コンパートメントモデルは適さないと考え1-コンパートメントモデルを想定した。非線形最小二乗法プログラムMULTIを用いて、髄液中濃度データを同時解析し、PKパラ図1 PK解析結果ドットは実測値、実線は予測値を示す。メータを求めた。1. 測定法検討の結果検体測定結果 添加検量線 添加検量線は、回帰式y = 0.000812x + 0.000728、相関係数0.9993であった。回帰式から求められた添加検量線試料の各濃度の真度はLLOQで98.4%、その他の濃度で95.9‐104.7%であった。 品質管理(QC試料) 3濃度のQC試料(30、300及び3000 ng/mL)を各2試料調製し、検体の前後で各1試料ずつ測定を行った。添加検量線を用いて定量値を算出し、真度を求めた。QC試料における真度は、全ての濃度において、96.4‐107.6%であった。2. PK解析結果 髄液中のVP-16の体内動態解析の結果は、クリアランス(CL)0.00921 L/h、分布容積(V)0.0971 L、消失速度定数(Ke)0.0948 L/h、消失半減期(t1/2) 7.31 hのPKパラメータがそれぞれ得られた。これらのパラメータ値に基づき、消失半減期 7.31時間、130

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