臨床薬理の進歩 No.42
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Lm/gn(Lm/gn(Lm/gn(.cnoc FPMCamsalP.cnoc I-PC amsalP ))0 )200CKD stage 5DCKD stage 3-5CKD stage 5DCKD stage 3-5Healthy volunteersHealthy volunteersrs = 0.40p= 0.013.cnoc I-PCamsalP2.01.51.00.50.0p= 0.083p= 0.0121.61.20.80.4500025000Plasma CMPF concentrations (ng/mL)図3 血漿中CP-IとCMPF濃度の関係相関係数はSpearmanの順位相関係数で評価した。CMPF, 3-carboxy-4-methyl-5-propyl-2-furanpropanoic acid; CP-I, coproporphyrin-I.300002000010000100001500020000p< 0.0001p= 0.2630000図2 健康成人および慢性腎不全患者における血漿中CP-I濃度(a)とCMPF濃度(b)バーは平均を示す。3群間の比較は一元配置分散分析で行い、事後検定はDunnett検定で行った。CKD, chronic kidney disease; CP-I, coproporphyrin-I; CMPF, 3-carboxy-4-methyl-5-propyl-2-furanpropanoic acid.上で、マトリックス効果は107.2–119.3%および90.4–107.4%であった。凍結融解による影響は、3回冷解凍を繰り返しても影響は認められず、オートサンプラー内の24時間安定性も良好であった。 確立した測定法により、健康成人および慢性腎不全患者の血漿中CP-IおよびCMPF(図2)濃度を測定した。健康成人、stage 3-5の慢性腎不全患者およびstage 5Dの慢性腎不全患者における血漿中CP-I濃度(平均±標準偏差)は、それぞれ0.45 ± 0.11、0.67 ± 0.26および0.77 ± 0.34 ng/mLであり、3群間で有意差が認められた(p = 0.021)。事後検定の結果、健康成人と比較して、stage 5Dの慢性腎不全患者における血漿中CP-I濃度は有意に高かった(p = 0.012)。血漿中CMPF濃度(平均±標準偏差)は、健康成人、stage 3-5の慢性腎不全患者およびstage 5Dの慢性腎不全患者でそれぞれ1,290 ± 783.1、3,743 ± 2,285および11,019 ± 6,215 ng/mLであり、3群間で有意差が認められた(p < 0.0001)。事後検定の結果、健康成人とstage 5Dの慢性腎不全患者における血漿中CMPF濃度の間に有意差が認められた(p < 0.0001)。また、図3に示すとおり、これらの血漿中CP-IとCMPF濃度の間には、有意な正の相関が認められた(rs = 0.40、p = 0.013)。なお、CP-IとCMPFの測定値は全て検量線範囲内であった。121121(a)(b)

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