臨床薬理の進歩 No.42
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EGFR-I FGE3RELXA3REFGE LXAP PPPR/HRHPPPP早期耐性診断に基づく治療介入図1 EGFR変異陽性肺がんの分子標的治療による耐性獲得の経過図2 EGFR肺がん細胞のEGFR-TKIにより誘導されるSPRY4/AXL活性化を介したfeedback機構 我々の教室では、EGFR変異陽性肺がん細胞の治療抵抗性を解明するため、オシメルチニブ治療導入時に生じるシグナル変化に着目した研究を行っている。これまでに網羅的蛋白リン酸化発現解析を用いた検討にて、オシメルチニブ治療がSPRY4/AXLシグナルを介したnegative feedback機構を誘導し、生存シグナルを維持することを見出した(図2)。また、EGFR変異陽性肺がん細胞においてAXL発現の多寡がオシメルチニブ感受性と有意な相関関係を示すことを明らかにした(図3)。以上の基礎研究の成果より、AXL高発現を伴うEGFR変異陽性肺がんにおけるAXLシグナル活性がオシメルチニブの初期治療抵抗性に重要な役割を担うことを報告してきた2)。 AXLはTAMファミリーのチロシンキナーゼ型受容体のひとつで、細胞増殖や生存、接合、遊走への関与が報告されている。これまでに肺腺がんで約30-40%にAXL発現を認め、予後不良因子であることが報告されている。加えて、がん分子標的薬や殺細胞性抗がん剤に対する薬剤耐性への関与94SPRY4 ERKPAktPSPRY4 SPRY4SPRY4ERKAktSPRY4 SPRY4

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