臨床薬理の進歩 No.41
49/216

pppL表1 参加した被験者の特徴年齢 歳平均(範囲)体重 kg平均(範囲)BMI kg/m2平均(範囲)介入前好酸球数 /µL平均(範囲)図2 TSO製剤内服後の好酸球数の変化TSO製剤内服56日後の血液検査で、TSO 2500群とTSO 7500群において、有意な好酸球数上昇を認めた。検定にはウィルコクソンの順位和検定を用いた。一部の症例では、消化器症状の出現時期と一致した。19001700150013001100900700500300100100プラセボTSO 2500(n=3)33(27-37)71.7(55-85)23.2(18.8-27.1)(21.7-26.4)100(100)プラセボTSO 7500(n=3)全TSO(n=9)28.334.2(26-31)(27-45)71.371.3(65-78)(55-85)24.324.2(18.8-28.6)200166.7(100-300)(100-800)SD)であった。試験開始前の体重は、プラセボ群で68.0 kg(±6.75 SD)で、TSO群は71.3 kg(±9.85 SD)であった(表1)。各群における介入前と内服後56日目の体重の比較では、プラセボ群の2例で2 kg以上の体重減少を認めた。TSO 1000群では2例で2 kg以上の体重増加を認めたが、一方でTSO 2500群とTSO 7500群では3 kg以上の体重減少を認めた例が2例存在した。医療用豚鞭虫卵製剤の日本人における安全性・認容性について-単施設二重盲検ランダム化比較試験-プラセボ(n=3)TSO 1000(n=3)3741.3(28-44)(38-45)68.071.0(61-72)(68-76)23.725.2(21.6-24.9)(23.1-28.6)366.7200(100-800)(100-300) 介入前のプラセボ群の平均好酸球数は366.7/µL(±378.6 SD)で、TSO群は166.7/µL(±86.6 SD)であった。TSO製剤内服56日後の平均好酸球変化数は、プラセボ群(33.3/µL)と比較してTSO 1000群(33.3/µL)では有意差がなかったが、TSO 2500群(766.7/µL)とTSO 7500群(300/µL)ではそれぞれ有意な好酸球増多が認められた(p<0.01、p=0.01)。介入前の好酸球数と比較して、200/µL以上の好酸35

元のページ  ../index.html#49

このブックを見る