臨床薬理の進歩 No.41
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シンシナティ小児病院医療センター臨床薬理部門写真3 国立アメリカ空軍博物館写真4 シンシナティ小児病院医療センター病棟(左)、研究棟(右) シンシナティ小児病院医療センター(写真4)は、全米の小児病院第3位にランクされており、世界中から患者が集まり最先端の診療が行われています。私の留学期間中には、フィラデルフィア小児病院を抜いて第2位にランクされたとのことで、記念Tシャツが希望する職員に無料で配布されました(写真5)。臨床研究ならびに基礎研究の業績は全米屈指であり、充実した設備のもとで日本人を含む多くの研究者が在籍しています。 私が留学した臨床薬理部門は、当センターにおいてPK/PD/PGx解析の中心的役割を担っている部門です。同部門教授のDr. Alexander A Vinksは、オランダ出身の薬剤師で、国際TDM学会の会長(2009–2011年)を歴任しており、薬物療法におけるファーマコメトリクス領域の第一人者として知られています。私は、薬剤部長の増田智先先生(現・国際医療福祉大学薬学部教授)にDr. Vinksならびに准教授の福田剛史先生をご紹介頂き当部門に留学することができました。臨床薬理部門には、アメリカ人のみならず、福田先生をはじめとした日本人研究者が4名、中国人が2名、インド人が1名在籍しており、国際色豊かなメンバー構成でした(写真6)。●シンシナティ小児病院医療センター留学報告165

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