臨床薬理の進歩 No.41
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謝  辞可能とする臨床材料、臨床試験のプラットフォームを持ち合わせていないために、臨床への応用への道筋が断たれ、検証されないままに研究が置き去りにされていた事例が多いと推察できる。実際に我が国の医療貿易赤字が、数兆円にも及ぶこと、また今後CRPCに対する新薬導入によりさらにこの赤字拡大の懸念を鑑みると、本研究は独自の概念に基づいた、欧米追従ではない先行的な、ヒト臨床研究にまで整備された創薬研究のプラットフォームとその臨床応用を目指しており、CRPC治療成績の向上、特に既存薬の応用により、医療経済の軽減という観点からの波及効果が大いに期待できると考える。今後これらをリード化合物として薬物導動態や治療効果の増幅を目的とした化合物の創出も試みる予定である。 本研究にあたり、公益財団法人臨床薬理研究振興財団より研究助成を賜りましたことに深謝申し上げます。86

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