財団設立50周年に寄せて公認会計士 杉山正治事務所 所長公益財団法人 臨床薬理研究振興財団 監事杉山 正治このたび、公益財団法人臨床薬理研究振興財団が設立50周年を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます。 貴財団が臨床薬理に関する研究を奨励し、その振興を図るとともに、臨床薬理研究者の育成を助成し、促進し、もって医学、薬学の向上、発展並びに国民の保健衛生の向上に寄与されてきたことに、深い敬意を表します。 この半世紀にわたり、貴財団が助成、支援を行ってきた数多くの研究が、新たな治療法の確立や薬物療法の改善に結実し、多くの人々の命を救い、人々の生活の質を向上させてきました。また、その活動を通じて、医療従事者や研究者が世界的に活躍する基盤を築かれたことは、社会全体にとっての大きな財産であります。 次の50年に向けては、ますます多様化する医療課題に対応し、臨床薬理学のさらなる発展を支える中核的な存在であり続けられることを強く期待しております。私自身、監事として役割を重く受け止め、財団の理念と使命をしっかりと支え、透明性を確保しながら、その活動が社会に広く価値をもたらすよう、監事としての責任を全うするよう尽力してまいります。 貴財団のさらなる飛躍と、社会への貢献が一層高まることをお祈り申し上げるとともに、関係者の皆様のご尽力に深く感謝申し上げます。改めて、50周年のお祝いを申し上げます。 50周年おめでとうございます東京科学大学 特任教授公益財団法人 臨床薬理研究振興財団 監事高村 健太郎臨床薬理研究振興財団設立50周年、心よりお祝い申し上げます。私は第一三共で財務経理部門に勤務し、2021年度から当財団の監事を務めております。また2022年度から東京医科歯科大学(現東京科学大学)で大学基金や財務関連業務に従事して参りました。 過去4年を振り返りますと財団を取り巻く経済環境は激変いたしました。長らく日本経済を苦しめたデフレは脱却の兆しを見せ、為替相場($/円)も4年前の110円レベルから150円を超える水準へと大きく変動し、金融政策も過去の異次元緩和からの転換を図っています。こうした状況下において、当財団は昨年度、助成事業規模を従前の2倍に拡大されました。誠に意義深い決定であり、財団の関係者の皆様のご尽力と第一三共のご支援に対し、深く感謝申し上げます。 一方で、大学の研究環境は依然として厳しい状況にあります。経済がデフレからインフレに移行する中で政府からの支出は抑制されています。企業からアカデミアへの研究助成の拡大と寄付文化の醸成が、日本の将来にとって不可欠と痛感しております。臨床薬理研究振興財団が益々発展し企業からアカデミアへの研究助成という重要な役割を着実に果たして行くことで、日本の発展に寄与されることを心より願っております。 50周年に寄せて4050周年に寄せて49
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