50年のあゆみ
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設立50周年へのお祝いと私の思い元 公益財団法人 臨床薬理研究振興財団 常務理事金田 豊正臨床薬理研究振興財団が設立50周年の節目を迎えられたこと、誠におめでとうございます。 半世紀に亘る財団活動に対し、常にご支援ご協力を賜った臨床薬理学関連の多くの先生方、財団歴代の役員・監事・評議員および事務局の皆さま、出捐会社の皆さまに対し、深謝申し上げます。 私は設立40周年記念式典(2016年2月)の年に財団に入り、同年6月に常務理事の任を賜り、2020年6月に退任いたしました。退任時はコロナ蔓延のため、お世話になった方々に対面での挨拶が出来ませんでした。そのことが大変心残りに感じております。 大変短い任期でしたが、当時の財団の主たる事業(研究助成、海外留学助成、財団賞)を進める中で改めて以下の課題を痛感し、更なる充実のため、その対応に邁進していた思い出があります。 ・臨床薬理学の普及のためには日本臨床薬理学会との更なる連携が重要であること ・次世代の臨床薬理研究者の拡がりを実現するために若手の途切れない育成が必要であること そのために、多くの先生方のご協力の下、40周年記念事業である臨床薬理学集中講座を毎年開講し、更に夏の集中講座に加えて、冬のフォローアップセミナーを日本臨床薬理学会総会のプログラムとして毎年開講させていただきました。その結果、全国から参加した集中講座受講者を中心に医学・薬学の壁を越えた研究者同士の横のつながりが生まれました。私はこの繰り返しが若い先生方による臨床薬理研究の気づきやノウハウの共有、共同研究への発展、臨床薬理学人脈の拡がりを生むものと信じております。そして、こうした若手研究者が横の糸となり学会の臨床薬理専門医が縦の糸として織られ、日本の臨床薬理学の強靭な基盤が形成されていくことを期待してやみません。 次の半世紀に向けて臨床薬理研究振興財団の事業が一層発展することを祈念しております。50周年に寄せて2750周年に寄せて50周年に寄せて3650周年に寄せて

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