3450周年に寄せて公益財団法人 臨床薬理研究振興財団様が財団設立50周年をお迎えになられますこと、誠におめでとうございます。貴財団の長きに亘る臨床薬理学研究者へのご援助は研究奨励・海外留学助成・若手支援などの多様性とその額の大きさから他を抜きん出るものであります。そして学術的にも、医療の発展の面からも、貴財団は絶大な社会貢献をしてこられました。 私は抗がん剤の臨床薬理を専門とし、基礎・臨床研究を行ってまいりました。大変光栄にも2004年第15回臨床薬理研究振興財団賞・学術奨励賞を賜りました。このことは私にとって大変名誉なことであり、研究者として大きな自信となりました。更には相前後して、2001年、2003年、2007年研究奨励金を賜りました。貴財団からの財政的なご支援によりたくさんの実験を行い、多くの学術雑誌に研究成果を発表することができました。私が2015年より教室を主宰する立場となることができましたのもこのように研究を継続するためのご支援を頂いたおかげと思います。現在は選考委員会で応募課題の評価をさせて頂く選考委員を拝命し、臨床薬理学の発展に少しでも貢献できればと考えております。 若手研究者が貴財団のご支援を受けてご自分の研究を開花させ将来の臨床薬理学を牽引していく姿を想像すると、貴財団の存在は臨床薬理の未来を生み出す若い人たちにとってまさに希望の光であると気がつきます。貴財団の今後の益々のご発展をお祈り申し上げます。この度は財団設立50周年、誠におめでとうございます。臨床薬理研究振興財団設立50周年おめでとうございます。財団には、長年にわたり臨床薬理学研究を実践する研究者などに、奨励金や海外留学助成、臨床薬理集中講座を行っていただき感謝申し上げます。私自身、医療系薬学の研究室に所属しておりましたが、実験動物などを対象に行う基礎研究者であったため、なかなか研究助成の応募がかないませんでした。しかし、ようやく基礎研究を契機にトランスレーショナルリサーチとして、関節リウマチ患者を対象とした臨床研究を企画することができるようになり、平成19年度(第32回)研究奨励金と平成25年度(第38回)にそれぞれ研究奨励金をいただくことができました。また、これらの研究成果に対して、平成22年と平成28年に臨床薬理研究振興財団 研究大賞を受賞いたしました。さらに幸いなことに、日本臨床薬理学会を通じ選考される臨床薬理研究振興財団賞を平成26年に賜ることができました。申請に際し、財団関係者及び審査の労をお取りいただきました選考委員の先生方には、心より感謝申し上げます。また、これらの研究に協力していただきました先生方および研究室の学生にも深謝いたします。いただきました研究資金は、関節リウマチの新規的な治療法の開発に大いに活用させていただきました。しかし残念ながら、ここで研究した成果は、未だ臨床応用には至っておりません。残りの研究者人生を賭して、得られた成果については病気で困っている患者に還元できるように研究活動に邁進していきたいと考えています。最後になりましたが、臨床薬理研究振興財団の研究助成事業は、若手研究者の育成に貢献する重要な活動です。これからの臨床薬理学者及び臨床家の進歩には、財団のご支援が必要不可欠であると考えております。臨床薬理研究振興財団の今後の発展を祈念するとともに、多くの研究者へのご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。山内 高弘藤 秀人財団設立50周年 誠におめでとうございます臨床薬理研究振興財団設立50周年への想い福井大学 病態制御医学講座内科学(1) 血液・腫瘍内科富山大学 学術研究部薬学・和漢系 医療薬学研究室 教授50周年に寄せて2550周年に寄せて50周年に寄せて
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