8 17私は 2016年から6年間、財団理事としてお世話になりました。その間、臨床薬理学の若手研究者への研究助成、海外留学の奨励に携わることが出来ました。財団でお世話になりました各位には深甚なる感謝を申し上げます。私の理事在任中に、海外留学の助成の在り方について検討が始まり、年間の助成費が増額になったことは大きな思い出になっています。理事会で決定された時には私は既に理事会を退いていましたが、当時の財団常務理事、池上卓志様がわざわざ東京から私が勤務する老人保健施設にまで報告に来てくださいました。懐かしく嬉しい思い出となっています。新薬開発の研究手法も革命的に変化するこの時代にあって、臨床薬理研究振興財団が臨床薬理学の研究者育成に果たす役割はますます重要で貴重なものになると思います。時代の変化に対応する財団の益々の発展を祈念申し上げます。この度臨床薬理研究振興財団設立50年を迎えられ、心よりお慶び申し上げます。私は貴財団の監事として2006年(平成18年)から2013年の7年間従事させていただきました。この間、理事、評議員、財団事務局の皆様からご指導ご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。 監事在任中は理事会、評議員会等に出席し、業務執行の監査および事務局との連携のもとに計算書類の監査を行いました。また、記憶に残る多くのことがございました。2007年に第一製薬株式会社と三共株式会社が事業統合し、第一三共株式会社が誕生しました。2008年から研究大賞が創設され、研究報告会が開催されることになり、臨床薬理関係の研究者の関心が一層高まりました。2009年には政界面で民主党が衆院選に圧勝し、政権交代がありました。2010年には事務局の周到な準備のもとに当財団は公益財団法人として認定されました。2011年3月11日には三陸沖を震源とする大地震、大津波による未曽有の災害を引き起こした東日本大地震が発生し、また原子力発電所の爆発事故の恐怖と事後処理の困難さを痛感させられました。 ご承知のように貴財団は当時の医学医療薬学界を代表する先生方が設立発起人となって設立されました。臨床薬理研究の積極的な奨励と推進、臨床薬理研究者の育成に寄与するとともに財団の事業を通じてわが国の医学薬学の発展により国民の保健衛生向上に寄与することを使命としております。貴財団の活動は医療に関わる医師・薬剤師の充実のみならず医療技術・薬物療法の発展、創薬事業の基盤強化になると確信いたします。今後とも貴財団の益々のご発展を祈念致します。野村 隆英太田 公昭財団設立50周年おめでとうございます臨床薬理研究振興財団設立50年に寄せて藤田医科大学 名誉教授医療法人 清水会豊明老人保健施設長元 公益財団法人 臨床薬理研究振興財団 監事50周年に寄せて50周年に寄せて
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