50年のあゆみ
119/262

浜松医科大学医学部附属病院 臨床研究センター 特任講師長崎大学病院 臨床研究センター 准教授き、大変感謝しております。本学もそうですが、これから75周年、そして100周年に向け、臨床薬理研究振興財団の皆さんとともに臨床薬理学集中講座の発展に微力ながら貢献できたらと思います。安井 秀樹臨床薬理研究振興財団50周年おめでとうございます。わたくしは、2021年第5回臨床薬理学集中講座(以下、集中講座)を受講させていただきました。受講のきっかけは、2020年度厚生労働省研究開発振興課に勤務し、新型コロナ治療薬開発に関する業務を担当し、臨床研究および医薬品開発の難しさを身をもって知りました。また、2021年度難病対策課に異動し、難病・希少疾病の医薬品開発はアカデミア主導で進める必要がある領域であること、自分自身も難病の治療薬開発を行っていきたいという思いを強く持ち、乾先生の紹介で2021年臨床研究の研究計画および臨床薬理学を総合的に学べる本集中講座に申し込みました。その当時はまだ新型コロナ流行期であり、集中講座はオンラインでの開催でした。オンデマンドで事前受講する講座は大変でしたが、臨床薬理学の幅広い内容を効率的に学べ、たいへん勉強になりました。また初めて会う先生方とオンラインで臨床試験企画立案演習ができるのか不安もありましたが、事務局およびファシリテータの力もあり、2回のWeb会にて我々のグループではアイスブレイクができ、事前に役割分担もしっかり決まりました。臨床試験企画立案演習では健康食品の臨床試験立案を行いました。Web上で全員が積極的に参加し、意見交換しながら試験立案ができたことが印象に残っています。同時に医師、薬剤師、臨床研究支援職では得意分野が異なり、多職種で議論することの面白さも経験することができました。2022年度より浜松医大の臨床研究センターに勤務しながら呼吸器内科医として臨床業務に携わっております。財団からの研究奨励金を獲得し、集中講座での経験を活かし、念願であった難病の治療薬開発に関する特定臨床研究(特発性上葉優位型肺線維症(iPPFE)に対するアナモレリンの有効性と安全性の検討)を、現在、主導して行っております。これからも本集中講座を通じて、多職種間でのネットワークを形成し、わたくしのように臨床薬理学および医薬品開発を志す研究者が増えることを期待しております。細萱 直希臨床薬理研究振興財団の設立50周年、誠におめでとうございます。私はCOVID-19禍のWeb開催の第2回目である2022年の第2期集中講座に参加させていただきました。諸先輩方の集合開催会についてのお話は非常に濃密で魅力的であり、羨ましく思いつつも、長崎県からの参加という点ではWeb開催は参加のハードルを下げていただけていること、先生方や事務局の皆さまのご準備が素晴らしかったことから、参加に対する懸念は皆無で、本当にありがたい開催形式でした。長崎大学は臨床研究をさらに推進していく必要がありますが、臨床薬理学を学ぶ機会は多くはありませんでした。また、私の本格的な臨床研究はCOVID-19禍に突貫で実施した医師主導治験が初めてでした厚生労働省在職中に集中講座を受講して(2021年第2期第5回受講)臨床薬理学集中講座第Ⅲ期受講の経験から(2022年第2期第6回受講)117

元のページ  ../index.html#119

このブックを見る