北里大学薬学部 臨床薬学研究・教育センター 臨床薬学(大講座)臨床薬剤疫学教室 講師北里大学病院 HRP室 室長補佐集中講座記録集た。講師陣の先生方や参加者の方々にはいまだにつながりを持ってくださっている方もおり、今もなお、私の業務活動において大きな支えとなっています。臨床薬理研究振興財団は、これまでに多くの研究者や医療従事者を支援し、医療の質を向上させるための知識と技術を磨く場を提供してきたことと存じます。財団の活動は、医療界における革新的な進歩に貢献しており、その功績は計り知れません。今後も財団が臨床薬理学の発展に寄与し続けることを心より願っています。設立50周年の節目に当たり、さらなる飛躍と成功を祈念しております。前田 実花「臨床薬理研究振興財団」のご活動が、50周年の節目を迎えられるとのこと、誠におめでとうございます。貴財団のご支援のもと、私は、2000年(平成12)年7月24日から7月28日に開催されました「第4回臨床薬理学集中特別講座」(会場:第一製薬株式会社東富士研修所(当時))を受講させていただきました。この度、設立50周年記念の「臨床薬理学集中特別講座」記録集に、この講座の体験記録を寄稿する機会をいただけましたこと、心より感謝申し上げます。「臨床薬理学集中特別講座」が開始された1997(平成9年)は、GCPが改定となり「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令:新GCP」として法制化、国内の治験環境が劇的に変わるときでした。北里大学東病院薬剤部(当時)に就職し、4年目を迎えようとしていた私は、これを受ける形で薬剤部から治験業務の専任薬剤師として「臨床薬理試験部(現:北里大学病院臨床試験センター)」に配置換えとなり、治験審査委員会に係る規定、治験の業務手順書の制定等の治験体制整備を担当することになりました。当時、北里大学東病院には臨床薬理試験を専門的に行う臨床薬理ユニットが併設されており、これを活用した治験・臨床研究業務も担当することになりました。臨床の現場で患者さんに最適な薬物治療を届ける薬剤師の姿に憧れて病院への就職を決めていましたので、この異動に大きく動揺しました。その一方、医薬品開発の一助を担うことの責任とやりがいを感じ、しっかりと臨床薬理学を学びたいという気持ちが強くなりました。そんなとき「臨床薬理学集中特別講座」の受講生公募の案内を見つけました。上司に嘆願し、夏期休暇を用いての受講が許され、期待を胸に研修所に向かいました。今、カリキュラムを見返しますと、あまりにも豪華でそうそうたる講師の先生方で、当時の自分に全ての講義がいかに貴重なものであるかを教えてあげたくなります。正に「臨床薬理学」を集中して学ぶこと第1期第4回受講メンバー研修所の外観第4回臨床薬理学集中特別講座を受講して(2000年第1期第4回受講)110
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